セラミックコーティングとは?
効果、メリット、デメリットについて解説
いつもarinomamaのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は、コーティング専門店でも誤った解釈をしているケースのあるセラミックコーティングとは?ガラスコーティングとセラミックコーティングの違いについて徹底解説をしていきます。
コーティングの施工を依頼する前に把握していると、役立つ情報満載ですので、是非最後までご覧くください。
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今回は、ここ数年で人気が急上昇しているセラミックコーティングについて、お客様から特にご質問の多いメリットとデメリットを詳しく解説します。
誤った情報や誇大広告も多く散見されますが、当ブログでは専門家がありのままの情報を掲載しています。コーティングの施工を依頼してから後で後悔しないよう是非ご参考にしてください。
Contents | 目次
- ガラスコーティングとは?
- セラミックコーティングとは?
- セラミックコーティングとガラスコーティングの違い
- セラミックコーティングのメリット
- セラミックコーティングのデメリット
- 後悔しないコーティング専門店の選び方
ガラスコーティングとは?
ガラスコーティングについては、馴染みがあると思いますが、主にSiO2(二酸化珪素、シリカ)を基材とし、液体を塗装面に塗布し、硬化させることで透明な保護膜を形成します。これにより、塗装の艶が増し、撥水効果により水を弾き、汚れの付着を軽減することで、愛車の美観維持に役立ちます。
余談になりますが、ガラスコーティングはいわゆる「ガラス」とは異なります。ガラスはSiO2以外にも多くの添加物を含み、それによって溶解温度が下がり、物理的特性が変化します。これらの添加物によって、ガラスの柔軟性、耐久性、色などが調整されます。
ガラスコーティングに用いられるSiO2は、確かにガラス製造の主要成分でありますが、ガラスコーティング自体は非結晶質のアモルファス形態で存在します。このため、実際のガラスとは異なり、より柔軟性がありながらも高い保護性能を提供します。ガラスと比較して低温で硬化し、塗装面に完全に密着するため、特有の性質と用途を持つことになります。
セラミックコーティングとは?
セラミックコーティングは、ガラスコーティングと同じように、液剤を塗り込むことで、塗装に深い艶と撥水効果を与え、泥汚れやウォータースポットなどの無機汚れが固着しにくくなり、愛車を綺麗に維持しやすくなる効果があります。
誤った情報として、セラミックコーティングは無機質100%の高純度で、ガラスコーティングは有機質も含まれるため、無機質100%のセラミックの方が優れているという情報が広まっているため注意が必要です。確かに、「無機質100%高純度」と言われると凄そうなイメージで聞こえは良いですが、コーティングを長く綺麗な状態で維持するためには、コーティング被膜に汚れを固着させずに、定期的にメンテナンスをすることが最も重要です。メンテナンスでは、主に酸性クリーナーで普段の洗車では落とすことができない無機質由来のミネラル汚れ(シリカスケール、ウォータースポット)を除去することで、コーティング被膜のクリーニングをします。もし仮に無機100%のコーティングであれば、ミネラル汚れと一緒に酸性クリーナーでコーティングごと除去されてしまうことになります。そのため、最新のセラミックコーティングは、無機質と有機質のハイブリッド構造を採用することで、耐久性を上げつつ酸性クリーナーの薬品耐性を備えたものを各メーカーが開発しています。
セラミックコーティングとガラスコーティングの違いは?
セラミックコーティングとガラスコーティングの違いは、シンプルに言えばコーティング剤の強さが大きく異なります。一般的に、セラミックコーティングは液剤が強く、耐久性や艶感、撥水性、汚れにくさにおいて非常に優れており、一方でガラスコーティングはよりマイルドで手軽に施工ができ、扱いやすい特徴があります。これには理由があり、セラミックコーティングは本来、海外製の硬化するコーティング剤のことを指します。自動車の塗装は輸入車は密度が高くクリア塗装が硬いのに対して、国産車は比較的塗装密度が低く、柔らかいのが特徴です。セラミックコーティングは海外製のため、塗装密度の高い輸入車をベースに開発されるため、それに合わせてコーティングも濃く、強い成分を配合するため、その分性能が高くなります。それに対して、ガラスコーティングは塗装のデリケートな日本車を基準に開発されるため、過度に強い成分を配合してしまうとコーティングの液剤に塗装が負けてしまいムラやくすみが発生してしまうため、液剤も弱めで扱いやすいものになる傾向があります。
セラミックコーティングのメリット、効果
メリット1. 水玉が転がり落ちる強撥水
セラミックコーティングは、ガラスコーティングと比較して、強烈な撥水性能を備えています。コーティング剤の中には、撥水性、疎水性、親水性の3つタイプがありますが、現代の世界的なコーティングメーカーの考えでは、撥水タイプのコーティングが最も汚れにくいと言われています。これは水が引いていくような親水性のコーティングでも洗車時にホースで大量の水をかけた場合にはまとまった水引きを確認できますが、一般的な雨のようなシチュエーションでは、形の歪な水玉となり傾斜の少ないボンネット等ではそのまま水分が蒸発してウォータースポットになりやすい傾向があります。その点、強撥水のコーティングでは、傾斜の少ないパネルでも水玉が汚れを包みこみ流れ落ちるため、ウォータースポットが発生しにくい特徴があります。
メリット2. 滑らかな手触り
適切な下地処理で鉄粉や塗装に付着した異物を除去してから研磨を行いセラミックコーティングを施工することで、驚くほど滑りの良い手触りに仕上がります。あくまで一時的な効能ではありますが、DIY用のメンテナンス剤も多く流通しており、それらを使用することで効果を長持ちさせることができます。
メリット2. 滑らかな手触り
適切な下地処理で鉄粉や塗装に付着した異物を除去してから研磨を行いセラミックコーティングを施工することで、驚くほど滑りの良い手触りに仕上がります。あくまで一時的な効能ではありますが、DIY用のメンテナンス剤も多く流通しており、それらを使用することで効果を長持ちさせることができます。
メリット3. 高耐久で長く効果が持続
コーティングは液剤が濃く施工が難しいものほど性能と耐久性に優れており、施工が簡単なコーティングほど耐久性が低い傾向になります。前述の通り、セラミックコーティングはガラスコーティングと比べて施工難易度が高い分、長く効果を発揮します。施工をして数ヶ月はどちらも綺麗な状態を維持できますが、1年後、2年後と年数が経つにつれて明確に差が出てきます。
メリット4. 薬品耐性に優れている
セラミックコーティングは、ガラスコーティングと比較して酸性とアルカリ性のケミカルに対して優れた耐性を備えてします。コーティングには定期的なメンテナンスが必須ですが、薬品耐性の低いガラスコーティングの場合、メンテナンスで固着した汚れを落とす際に、コーティングまで一緒に除去されてしまうことが多くあります。セラミックコーティングはpH2〜13程度の広範囲の薬品耐性を備えており、極力コーティング被膜を傷めずに汚れのみを除去することができます。
メリット4. 薬品耐性に優れている
セラミックコーティングは、ガラスコーティングと比較して酸性とアルカリ性のケミカルに対して優れた耐性を備えてします。コーティングには定期的なメンテナンスが必須ですが、薬品耐性の低いガラスコーティングの場合、メンテナンスで固着した汚れを落とす際に、コーティングまで一緒に除去されてしまうことが多くあります。セラミックコーティングはpH2〜13程度の広範囲の薬品耐性を備えており、極力コーティング被膜を傷めずに汚れのみを除去することができます。
メリット5. 深い艶で重厚な膜厚感
セラミックコーティングは深みのある艶で塗装に潤いを与えます。ガラスコーティングよりも奥行きのある重厚感、膜厚感を感じることができ、コーティング施工前の優れた下地処理(薬品洗浄、研磨)と相まって、見惚れるような仕上がりを得ることができます。
メリット6. 汚れが固着しにくい
セラミックコーティングは、有機汚れ(泥汚れ、虫の死骸など)や無機汚れ(ミネラル汚れ)がガラスコーティングと比較して、固着しにくい特徴があります。汚れがコーティングを侵蝕しにくいため、汚れ付着時のリカバリーをしやすい特徴もあります。
メリット6. 汚れが固着しにくい
セラミックコーティングは、有機汚れ(泥汚れ、虫の死骸など)や無機汚れ(ミネラル汚れ)がガラスコーティングと比較して、固着しにくい特徴があります。汚れがコーティングを侵蝕しにくいため、汚れ付着時のリカバリーをしやすい特徴もあります。
メリット7. 耐熱性に優れている
自動車の塗装は夏場には非常に高温になります。安価なガラスコーティングは、熱に弱く夏場の高温環境下に晒されることで、コーティング剤の効果が著しく低下してしまいます。セラミックコーティングは耐熱性に優れている製品が多く、夏場の高温化にさらされてもコーティングの機能を失ってしまうリスクが少なくなります。
セラミックコーティングのデメリット、欠点
デメリット⒈ ガラスコーティングよりも施工価格が高い
セラミックコーティングは、高品質である分、コーティング専門店の最上位メニューとして設定されているケースがほとんどです。そのため、ガラスコーティングと比較して、施工費用が高く車両サイズにもよりますが、15〜30万円程度の費用がかかることがあります。従来モデルのセラミックコーティングは、10層タイプなど多層施工を推奨している製品もありましたが、技術の進歩により近年の最新セラミックコーティングは、1〜2層の少ない施工回数で従来の10層コーティングの性能を大きく上回るブランドが流通するようになってきています。
デメリット⒉ 施工できるショップが少ない
セラミックコーティングは一般的なガラスコーティングよりも施工難易度が高く、適切な施工環境や技術のある職人でなければムラになってしまい逆に美観を損ねてしまうリスクがあります。そのため、フランチャイズ店ではクオリテイコントロールが難しくまだまだ施工ができるショップが少ないのが現状です。
デメリット⒉ 施工できるショップが少ない
セラミックコーティングは一般的なガラスコーティングよりも施工難易度が高く、適切な施工環境や技術のある職人でなければムラになってしまい逆に美観を損ねてしまうリスクがあります。そのため、フランチャイズ店ではクオリテイコントロールが難しくまだまだ施工ができるショップが少ないのが現状です。
デメリット⒊ 一部の車両とは相性が合わない場合がある
国産車は塗装の密度が低く、あまりに成分が強く高品質なセラミックコーティングを施工するとコーティング剤の溶剤成分に塗装が負けてしまいムラやくすみが発生してしまうリスクがあります。近年のセラミックコーティングは日本車とも相性の良いブランドも流通するようになりましたが、経験やノウハウのあるショップでなければ思うような仕上がりを得られない場合もありますので、ショップ選びが非常に重要です。
後悔しないコーティング専門店の選び方
⒈ネットでレビューと評判を確認する
最も基本的な確認事項として、Googleビジネスプロフィールなどで近隣のショップさんをリサーチすることが非常に重要です。コーティングは事前にクオリティを確認することが難しいので、実際にそのショップさんで施工をお願いした方のレビューは判断材料になります。あまりに良いレビューしかない場合も不自然ですが、悪いレビューがあまりに多い場合は注意が必要かもしれません。
⒉ 施工実績の豊富な専門店を選ぶ
車のコーティングは一見同じ作業をしているように見えますが、実際には同じ車種でもボディーカラーや汚れの程度、塗装状態が一台一台異なるため、最適な仕上がりを提供するためにその職人の引き出しの多さがクオリティーに直結します。ただし、日々の施工台数があまりに多いショップさんは、一台一台にかける作業時間が短く細部まで手が加わっていないケースもありますので、コーティングを依頼した際にかかる日数を事前に確認することも良いかもしれません。
⒊ 施工環境が整っている業者を選ぶ
優れたボディー研磨技術があっても微細な傷や塗装の欠陥を確認できる施工ブースがなければ、良い仕上がりにはなりません。普段はそこまで気にならないような軽度な傷でも、専用の照明を使用することで、傷を可視化することができます。微細な傷までしっかりと見えるからこそ、研磨で塗装を綺麗に仕上げることができるようになります。また、施工が難しいセラミックコーティングほど、エアコンで適切な温度に空調のコントロールをする必要がありますので、こちらも一つの判断材料になります。
⒋ アクセスしやすいショップがおすすめ
コーティングは定期的なメンテナンスなしで美観の維持をすることはできませんので、あまり遠方の施工店でコーティングをお願いしてしまうとその後のメンテナンスに支障が出てしまう恐れがあります。メンテナンスだけ近隣のショップでしてもらえる場合もありますが、基本的には他店舗で施工したコーティングのメンテナンスだけをお願いできるショップは少ない傾向にあります。コーティングをお願いした施工店であれば、そのコーティングのメンテナンス方法も熟知しているため、後々のメンテナンスまで考慮した施工店選びがポイントです。
⒌ 価格の透明性のある業者にする
コーティングは施工金額が高ければ高いほど良いという訳ではありません。従来の10層タイプのセラミックコーティングなどは施工金額は極端に高額になりますが、最新のセラミックコーティングは、1〜2層タイプで優れた性能を発揮するようになっています。コーティング施工前の下地処理工程に多く施工金額が高くなる場合は問題ありませんが、単純にコーティングを何層も施工することで金額が上がっていくような場合は、施工金額とクオリティーが合わない仕上がりになるケースが多いため注意が必要です。下記に全国の優良コーティング店をピックアップしていますので、宜しければ一つの参考にしてください。