フォームガンを活用した泡洗車|
プロが教えるやり方とおすすめシャンプー
Introduction
英国式の泡洗車で、贅沢な洗車体験を
いつも「海外カーケア専門店 arinomama(ありのまま)」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
近年、ヨーロッパの洗車文化を背景に、日本でも広まっているのが、フォームガンを使った“泡洗車”です。
モコモコの泡でボディを包み込み、触れずに汚れを浮かせて落とすため、洗車キズの発生を抑えられるというメリットがあります。
コーティング施工車との相性も良く、艶や撥水をより長く維持できるのも特徴です。
一方で、「どのフォームガンを選べばいいのか」「泡がうまく立たない原因は?」「シャンプーは専用品が必要?」など、初めて取り入れる方が迷いやすい点も少なくありません。
この記事では、フォームガンを活用した泡洗車に必要な道具選びから、正しいやり方、注意点、さらにおすすめのシャンプーまで、プロの視点で分かりやすく解説します。
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Table of contents
目次
- 泡洗車とは?目的と効果
- 泡洗車に必要な道具
- 作業前に確認すべき注意点
- フォームガンを使った泡洗車の正しい手順
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
Introduction
泡洗車とは?目的と効果
はじめに
フォームガンを使った“泡洗車”は、海外ではスノーフォーム(Snow Foam)と呼ばれる洗車方法です。
ヨーロッパやアメリカを中心に古くから親しまれており、その背景には道路環境の違いが大きく関係しています。日本に比べて海外では未舗装路も多く、走行するだけでボディ全体に重度な汚れが付着します。この状態でいきなり手洗い洗車をしてしまうと、汚れを引きずってしまい、洗車キズの原因になってしまいます。
そこで生まれたのがスノーフォーム(泡洗車)です。ボディ全体に濃密な泡をまんべんなくかけ、数分置くことで、泡が汚れを包み込みながら分解し、塗装面から“浮かせる”働きをします。これにより、泡を洗い流すだけで大まかな汚れが落ち、その後の手洗い工程でスポンジが汚れを引きずるリスクを大幅に軽減できます。
泡洗車は単なる演出ではなく、「キズを抑えながら効率よく汚れを落とすための合理的な洗車プロセス」として海外で確立された技術です。

必要な道具
必要な道具泡洗車は、使用するフォームガンやシャンプーの種類、さらには水圧によって泡立ちや洗浄力が大きく変わります。
フォームガンを使った洗車では、適切な濃さの泡を均一にボディへ乗せられるかがポイントになります。泡が薄すぎても、逆に濃すぎても、泡洗車本来の効果を十分に発揮することができません。そのため、フォームガンの性能、高圧洗浄機の水圧、使用するシャンプーの性質など、道具ひとつひとつが仕上がりに大きく影響します。
ここでは、泡洗車を初めて取り入れる方でも迷わず準備ができるよう、まず揃えておきたい基本アイテムと、それぞれの選び方のポイントをわかりやすく解説します。
道具一覧
- フォームガン
- 泡洗車シャンプー
- 高圧洗浄機
- 蓄圧式スプレー(フォームガン代替品)

フォームガン(スノーフォームランス)
泡洗車のクオリティを大きく左右する重要なアイテムがフォームガンです。
フォームガンは、高圧洗浄機の水流にシャンプーを混ぜ込み、濃密で均一なスノーフォームを車全体に吹き付けるための専用ツールです。フォームガンの性能によって「泡の濃さ・密度・吐出パターン」が大きく変わり、泡が塗装面にどれだけしっかり残るか、汚れをどれほど効率よく浮かせられるかが決まります。
そこでおすすめしたいのが、イギリスのプレミアムブランドCARBON COLLECTIVE(カーボンコレクティブ)のフォームガンです。従来モデルの弱点をゼロから見直して再設計された最新モデルで、耐久性・耐腐食性にも優れています。
濃密な泡をしっかり塗装面に留め、均一に付着させられるフォームガンは、プロ施工店でも活用されている洗車アイテムです。
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泡洗車シャンプー(スノーフォーム)
泡洗車では、通常のカーシャンプーとは別に“スノーフォーム専用シャンプー”を使用します。
専用シャンプーは、泡の密度・粘度・密着性に優れており、ボディにしっかり留まりながら汚れを浮かせるように設計されています。
スノーフォームには「アルカリ性・酸性・中性」の製品がありますが、アルカリ性タイプは洗浄力が高い反面、泡が乾くとシミを作るリスクがあります。そのため、初めて泡洗車を行う方には、中性タイプがもっとも扱いやすくおすすめです。塗装やコーティングに優しく、乾いてもシミになりにくいため、安心して使用できます。
適切なスノーフォームを使用することで、泡が均一に付着し、汚れを効率よく浮かせられるため、泡洗車の効果を最大限に引き出すことができます。
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高圧洗浄機
濃密なスノーフォームを作るには、高圧洗浄機の水圧がとても重要です。水圧が弱いと泡が薄くなり、均一に付着しないため、仕上がりに影響します。多くの方がケルヒャー製の高圧洗浄機を使用しているため例に挙げますと、K2でも使用自体はできますが、水圧が弱く理想的な濃密泡を作るには力不足です。
当店での実際の使用感としては、K3(できればK4以上)があると泡質が安定します。また、高圧洗浄機には「最大許容圧力」と「常用吐出圧力」があり、泡洗車で重要なのは常用吐出圧力です。K3の場合は常用吐出圧力 7.5 MPa、最大 10 MPa で、泡洗車で問題なく使用できる目安になります。
ただし、メーカーのプロモーションのようなモコモコ泡を再現したい場合は、K4以上の方が理想的です。水量の表記にも「最大」と「常用」があるため、圧力と同じく常用値を参考に選ぶと良いでしょう。
蓄圧スプレー(フォームガンを用意できない方向け)
高圧洗浄機やフォームガンを用意できない環境でも泡洗車を楽しみたい場合、蓄圧スプレーが手軽に使える選択肢です。
タンクにスノーフォームと水を入れ、手動でポンピングして圧力をかけるだけで、電源やホースがなくても泡を噴射できます。
ただし、フォームガンと比較すると、圧力が弱いため濃密な泡を作るのは難しく、車全体へ均一に泡をかけるには時間がかかってしまい、シャンプーが乾きやすいというデメリットがあります。そのため、蓄圧スプレーは車両全体よりも、ホイールやタイヤなど部分的な泡洗車に適しているのが実際のところです。
ADBLの蓄圧スプレーは、一度のポンピングで噴射できる時間が長く、一般的な蓄圧スプレーより扱いやすいのが特徴です。また、360°どの角度でも使用できる構造になっており、上方向にも安定して泡を噴射できます。
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Caution
作業前に確認すべき注意点
作業前に確認すべき注意点
泡洗車はとても効果的な洗車方法ですが、条件を誤ると逆効果になる場合があります。ここでは、泡洗車を行う前に必ず確認しておきたい注意点をまとめました。
✔︎夏場・炎天下での泡洗車は控える
泡洗車は、泡を数分間ボディに乗せて汚れを浮かせる工程が必要です。しかし、夏場の高温環境では泡がすぐ乾いてしまい、シミの原因になります。特に直射日光下では乾燥速度が極端に速くなるため、夏場の泡洗車はリスクが高くおすすめできません。
どうしても行う場合は、ホイールやタイヤなど足回りだけの部分使用に留めるのが良いでしょう。
✔︎ 浮かせた汚れは必ず高圧洗浄機で落とす
泡洗車の目的は、「汚れを浮かせて → 高圧水流で一気に切るように落とす」ことにあります。そのため、フォームガンで浮かせた汚れを優しく水をかけるように泡を洗い流しては効果を最大限に得られません。
一方で、ホイールの泡洗車の場合は状況が少し異なります。スポンジやブラシで洗う間に泡が乾きにくくなるため、高圧洗浄機なしでも泡洗車の効果を体感できます。
Step for washing by using foam gun
フォームガンを使った泡洗車の正しい手順
1. ボディが熱を持っていないか確認する
塗装面が熱い状態だと、泡がすぐ乾いてシミの原因になるため、まずはボディが熱を持っていないかを確認します。走行直後や直射日光の下に停めていた場合は、特にボンネットまわりに熱が残っています。
その際は、水をかけて表面の砂埃を落としながら、塗装面の温度を下げておくと泡洗車を安全に始められます。
気温が高く、再度すぐに塗装面が熱くなってしまいそうな場合は、泡洗車は控えた方が良いでしょう。


2. ボトルに水を入れる
泡洗車シャンプーを希釈する際は、必ず先に水を入れてからシャンプーを加えるのがおすすめです。最初にシャンプーを入れてしまうと、水を注ぐ過程で泡立ちが発生しやすく、ボトルから泡が溢れてしまうためです。
使用するボトルは 1L サイズですが、1L のスノーフォームは一般的な乗用車で約 2 台分が目安になります。
余った液剤は次回の洗車に使えますが、可能であれば必要な分だけ作るほうが品質面でも安心です。
3. 泡洗車シャンプーを加える
ボトルに 450ml の水を入れたら、次に泡洗車シャンプーを 50ml 加えます。濃密な泡にしたい場合は、お好みに合わせてシャンプー量を調整することも可能です。
ただし、濃度を上げすぎるとコストパフォーマンスが悪くなるだけでなく、泡の自重が増してしまい、ボディに長く留まらず垂れ落ちてしまうというデメリットもあります。
泡洗車では、濃すぎず薄すぎない適度な質感が理想です。
※使用する製品によって希釈倍率が異なるため、お手持ちのスノーフォームの指定倍率を必ず確認してください。


4. 下から上方向に泡をかける
スノーフォームは、基本的に下から上へ向かってかけていきます。
これは泡が重力で上から下へ流れるため、最初に上からかけてしまうと、作業を進めている間に上部の泡がすでに流れ落ちてしまい、仕上がったときに泡の量がバラつきやすくなるからです。
下からかけ始めて最後に上を仕上げるようにすると、かけ終わった瞬間の泡の量が上下で均一になり、見た目も洗浄効果も安定します。
また、上をかけ直す必要がないため、液剤の無駄も最小限に抑えられます。
5. 数分待って汚れを浮かす
泡をかけてすぐに洗い流してしまうと、汚れが十分に分解されず、スノーフォーム本来の効果を発揮できません。
泡がボディに触れている間に、虫汚れ・泥汚れ・油分などがゆっくりと表面から離れていきます。
暖かい時期は約3分、気温の低い冬場は4〜5分ほど置くことで、汚れをしっかり浮かせられます。
ただし、炎天下や直射日光下では泡が乾きやすいため、乾燥しないよう時間を調整してください。


6. 乾きそうな場合は追加で泡をかける
泡洗車でシミが発生する原因は、泡をかけ過ぎることではありません。
問題は、泡が乾くことでシャンプー成分の濃度が急激に上がり、それがシミの原因となってしまう点にあります。
とくに気温が高い日や風が強い日は乾きやすいため、泡が薄くなってきたり、乾きそうな気配があれば、追加で軽く泡をかけて乾燥を防ぎましょう。
泡を乾かさないことは、泡洗車で失敗しないための最も重要なポイントです。
7. 下から順番に洗い流す
汚れを浮かせたら、泡が包み込んだ汚れごと高圧洗浄機の水圧で剥がすように洗い流します。
このときも、基本は下から上へ向かって順番に流していきます。
理由は、上から先に流してしまうと、上部の泡が下へ流れ落ち、どこに高圧を当てたのか分かりにくくなるためです。下から洗い流していけば、上にはまだ泡が残っているため「今どこを洗っているのか」が視覚的に分かりやすくなり、洗い残しを防げます。
泡が残っている部分を“目印”として利用しながら上へ向かって洗い上げ、全体を洗い切ったら、最後に上から下へ仕上げ流しをして泡をすべて落とします。


8. 通常の手洗い洗車へ
泡洗車で大まかな汚れを落としたら、ここから通常の手洗い洗車に移ります。あらかじめ汚れを落としておくことで、スポンジが汚れを引きずってキズになるリスクを大幅に減らせます。
なお、日本では泡をかけた状態でそのままスポンジ洗いをする方法も広く行われています。
軽度な汚れであればこの方法でも問題ありませんが、その場合でも泡をかける前に水で砂埃などをしっかり流しておくことが大切です。
FAQ
よくあるご質問
Conclusion
まとめ
泡洗車は、正しい手順と適切な道具を揃えることで、初心者の方でも安全に美しく仕上げられる洗車方法です。
モコモコの泡で汚れを浮かせる工程を取り入れるだけで、洗車キズの発生を抑えることができます。今回ご紹介したポイントはどれもシンプルですが、実践すると仕上がりが大きく変わります。塗装面の温度管理や泡の濃度、かける順番、泡を乾かさない意識、高圧での確実なすすぎといった基本工程を丁寧に行うことが、泡洗車の効果を最大限に引き出すコツです。
もし「もっと濃密な泡を作りたい」「フォームガンの選び方が分からない」と感じている方は、当店で取り扱う海外カーケアブランドのフォームガンやスノーフォームも参考にしてみてください。
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