車シート洗浄のやり方|
シミ取り・掃除からスチームクリーナー活用まで解説
Introduction
清潔なシートで快適なドライブを
いつも「海外カーケア専門店 arinomama(ありのまま)」のブログをご覧いただきありがとうございます。
車の布シートは飲み物のシミや食べこぼし、汗やタバコの臭いが残りやすく、放置すると汚れが奥まで浸透して見た目や快適性を損ねます。
特にシートのシミは愛車の売却時の査定額にも影響するため、正しい洗浄方法を知ることが大切です。
この記事では、プロも実践する車シート洗浄のやり方を解説し、シミ取りや掃除の基本手順、スチームクリーナーやリンサークリーナーを使った方法を紹介します。
お手持ちの道具に合わせて、
・最低限の道具で行うシート洗浄
・スチームクリーナーを活用する方法
・リンサークリーナーで徹底洗浄する方法
の3パターンを取り上げます。
なお、本革やレザーシートのお手入れ方法はこちらをご覧ください。
▶︎ 革シートのお手入れ方法
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Table of contents
目次
- 車シートの種類と布シートの特徴
- シート洗浄に必要な道具と専用クリーナー
- 洗浄の前に確認すべき注意点
- 車シート洗浄のやり方と手順
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
Introduction
車シートの種類と布シートの特徴
はじめに
布シート(ファブリックシート)は、国産車から輸入車まで幅広く採用されている一般的なシート素材です。代表的な種類にはモケット、トリコット、織物ジャージなどがあり、いずれも柔らかい風合いと快適な座り心地を提供します。
また、高級車で採用されるアルカンターラは人工皮革に分類されますが、洗浄方法は布シートと同じです。素材はポリエステル約68%、ポリウレタン約32%で構成されており、起毛した繊維構造を持つため、レザークリーナーではなくファブリック用の洗浄・メンテナンスが適しています。
布シートの最大の特徴は、レザーに比べて汚れやシミが繊維の奥まで浸透してしまう点です。飲み物のこぼれや食べカス、皮脂や汗は一度しみ込むと表面を拭いただけでは落とせず、臭いや変色の原因となります。レザーシートが主に表面の汚れを取り除けばよいのに対し、布シートは繊維の奥にまでアプローチする必要があるため、より徹底した洗浄方法が求められます。

シート洗浄に必要な道具
車の外装には泥汚れや油汚れ、ミネラル由来の水ジミなど無機汚れ・有機汚れが混在するため、アルカリ性・中性・酸性のクリーナーを使い分ける必要があります。
一方で車内の布シートに付着するのは、砂埃や食べこぼし、皮脂や汗といった有機汚れが中心です。そのため、基本的にはアルカリ性のファブリック専用クリーナー1本で対応できます。
もしスチームクリーナーやリンサークリーナーをお持ちであれば、繊維の奥に浸透した汚れを効率的に浮かせたり吸い出したりできるため非常に便利です。ただし、これらの機材がなくてもクリーナーと最小限の道具があれば、見違えるほど綺麗に仕上げることができます。
道具一覧
- インテリアクリーナー
- その他(掃除機、クロス、ブラシ)
- スチームクリーナー(お持ちの方のみ)
- リンサークリーナー(お持ちの方のみ)

インテリアクリーナー
布シートの洗浄には、tershine(ターシャイン)のインテリアクリーナーがおすすめです。
ファブリック、アルカンターラ、レザーなど幅広い素材に対応できる万能タイプで、車内のシートや内装全般に使えます。植物由来成分ベースで有害物質を含まず、小さなお子様やペットがいる車内でも安心して使用可能です。
濃縮タイプなので汚れの程度に応じて希釈でき、シートの頑固なシミや皮脂汚れ、食べこぼしを効率的に落としながら消臭効果も発揮します。
日常的なメンテナンスから本格的な洗浄まで、これ1本で幅広く活躍するインテリアクリーナーです。
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その他
✔️ マイクロファイバークロス
ファブリックシートのシミは、まずクリーナーで汚れを浮かせ、その汚れをシートからマイクロファイバークロスに移すように拭き取るのが基本です。
汚れの程度に応じて、清潔なクロスを複数枚用意しておくと効率的に作業できます。
✔️ ブラシ
軽度の汚れであればブラシを使わなくても問題ありませんが、頑固なシミが付着している場合は、ブラシを使うことで作業効率が大きく向上します。必ずしも車内専用のブラシでなくても構いませんが、硬すぎる毛は生地を傷め、柔らかすぎる毛は効果が薄いため、適度な柔らかさのブラシを選ぶことが大切です。
✔️掃除機
ご家庭の掃除機で問題ありませんが、先端が細いノズルをご用意ください。


リンサークリーナー
リンサークリーナーは、布シートの繊維に浸透した汚れを水と一緒に吸い出すことができる専用機材です。
表面を拭くだけでは取り切れないシミや臭いの原因を根本から除去できるため、布シート洗浄において最も効果的な道具のひとつといえます。
スチームクリーナーが「蒸気で汚れを浮かせる」のに対し、リンサークリーナーは「汚れを吸い取る」という点で仕組みが異なります。
プロの業者も使用する機材で強力な汚れ落とし効果が期待できますが、シートが濡れてしまうため、乾燥時間がかかる点には注意が必要です。あれば非常に心強いですが、手持ちの道具だけでも十分にシート洗浄は可能です。

Caution
洗浄の前に確認すべき注意点
シート洗浄の注意点
布シートは繊維の奥まで汚れが浸透しやすいため、誤った方法で洗浄するとシミが残ったり、生地を傷めたりする原因になります。事前にポイントを理解しておくことで、トラブルを防ぎながら安心して洗浄作業を行うことができます。
✔️ 強く擦らない
シミを落とそうとして力を入れすぎると、繊維を傷めて毛羽立ちや色落ちの原因になります。汚れはファブリック専用クリーナーで浮かせ、クロスで優しく拭き取るのが基本です。落ちにくい場合は、適度な柔らかさのブラシを併用しましょう。
✔️ 明るい環境で作業する
布シートの汚れは光の加減で見落としやすいため、日中の明るい時間帯や屋外での作業がおすすめです。ガレージや屋内だと影が出やすく、シミや汚れを的確に確認できません。洗浄中に見落とすと後からシミが残ってしまう原因になるため、できるだけ明るい環境で行いましょう。
Step for Seat cleaning
シート洗浄のやり方と手順
1. 掃除機で表面のゴミを吸い取る
最初のステップは、布シート表面や縫い目部分に入り込んだ砂やホコリを掃除機でしっかり吸い取ることです。掃除機のノズルが入りにくい場所は、乾いたマイクロファイバークロスを軽く通すことで、繊維が細かなゴミをキャッチしてくれます。
さらに、シートポジションを前後に動かすことで、普段は手が届きにくいシート下やシートレール部分まで掃除が可能です。こうした隠れた部分の汚れも取り除いておくと、仕上がりが格段に向上します。


2. クリーナーをスプレーしてブラッシング
布シートにインテリアクリーナーをスプレーし、汚れにしっかり浸透させるイメージでブラシを使って優しく擦り、繊維に馴染ませながら汚れを落としやすい状態にします。
一度に広範囲を作業すると汚れを見落としやすいため、30cm × 30cm程度にセクションを分けて少しずつ進めるのがポイントです。
3. マイクロファイバーを“握り拳サイズ”に折る
効率よく汚れを拭き取るためには、クロスの折り方が重要です。
クロスを大きいまま使ったり折る回数が少ないと、手の圧が分散されてしまい、シートのシミに的確にアプローチできません。
一般的なサイズのマイクロファイバークロスを使用する場合は、4回折って16つ折りにすることで握り拳サイズになります。
この大きさにすると、均一で適度な圧をかけながら拭き取りができ、シミを効率よくクロスへ移すことが可能です。


4. マイクロファイバーで汚れを拭き取る
握り拳サイズに折り畳んだクロスを両手で持ち、シミをクロスに移すイメージで適度な圧をかけながら拭き取ります。
クロスは常に清潔な面を使うことが大切なので、汚れが付いたら面を変えて使用しましょう。
一度で落ち切らない汚れは、再度クリーナーをスプレーしてブラッシング → 拭き取りの工程を繰り返します。頑固なシミにはクリーナーを多めにスプレーしますが、シートが湿りすぎると汚れの落ち具合が分かりにくくなり、乾燥後に「まだシミが残っていた」というケースもあります。
作業中はシミの変化をしっかり確認しながら、念入りに進めていきましょう。
5. スチームクリーナーを使用する場合
スチームクリーナーをお持ちの方は、クリーナーをスプレーしてブラッシングした後にスチームクリーナーを使用します。
クリーナーの洗浄力と蒸気の熱効果を組み合わせることで、頑固なシミもより効率的に落とすことができます。
使用後は、マイクロファイバークロスでしっかり仕上げ拭きを行いましょう。一度で落としきれない場合は、同じ手順を繰り返すことで効果が高まります。


6. リンサークリーナーを使用する場合
プロのクリーニング業者も使用するリンサークリーナーは、布シート洗浄において非常に優れた効果を発揮する専用機材です。
お持ちの方は、クリーナーをスプレーしてブラッシングした後にリンサークリーナーを使用してください。
繊維の奥に浸透した汚れや洗浄液を水と一緒に吸い出すことで、表面拭きでは落としきれないシミや臭いの原因を根本から取り除くことができます。
使用後は、マイクロファイバークロスでしっかり仕上げ拭きを行いましょう。一度で落としきれない場合は、同じ手順を繰り返すことで効果が高まります。
リンサーを使用した場合、シートが濡れてしまうため、生乾き臭を防ぐために十分な乾燥が必要です。 ドアや窓を開けて風通しを良くしてしっかり乾燥させましょう。
FAQ
よくあるご質問
Conclusion
まとめ
布シートは柔らかく快適な座り心地を提供してくれる一方で、飲み物のシミや食べこぼし、皮脂や汗が繊維の奥まで浸透しやすいデリケートな素材です。汚れを放置すると見た目だけでなく臭いの原因にもなり、さらに愛車を売却する際の査定額にも影響します。長く清潔で快適な状態を保つためには、専用クリーナーで汚れを浮かせ、マイクロファイバーで丁寧に拭き取る基本の手順をしっかり押さえることが大切です。スチームクリーナーやリンサークリーナーを活用すれば、さらに徹底したシートケアが可能になります。愛車の布シートを清潔に保つことで、日常のドライブもより快適に楽しむことができます。ぜひ本記事で紹介した方法を実践し、プロ仕様の仕上がりを体感してみてください。
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