鉄粉除去の正しいやり方|コーティング車に優しい方法をプロが解説
Introduction
鉄粉除去でワンランク上の仕上がりを
いつもarinomamaのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
今回は、初心者の方でも簡単に実践できる鉄粉除去の方法を、プロの視点からわかりやすく解説します。
特別な道具や技術がなくても失敗しにくく、コーティングを施工した愛車の保護や洗車後の美しさをワンランクアップさせることができる内容となっています。
公式LINEでカーケアに関するお悩み相談を無料にて承っております。当ショップをご利用いただいたことがないお客様でも大歓迎です。是非、お気軽にお問合せください。▶︎公式LINEはこちら
Table of contents
目次
- はじめに
- 必要な道具の準備
- 失敗しやすいポイントとその回避法
- 鉄粉除去の手順
- まとめ
Introduction
本記事の解説について
はじめに
愛車の美しい輝きを保つためには、定期的な洗車が欠かせません。しかし、どれだけ丁寧に洗車をしても、気がつけばボディーに鉄粉が付着してしまいます。
鉄粉はウォータースポットとは異なり、放置してもすぐに大きなダメージには繋がりませんが、ボディーがザラついたり、コーティングの撥水効果が低下したりと、美観や性能に悪影響を及ぼすことがあります。
鉄粉除去というと難しいイメージがあるかもしれませんが、実は手順を守れば誰でも簡単に、失敗することなく行うことができます。また、鉄粉除去を専門店に依頼すると意外と費用がかかるため、興味のある方はぜひ自分で挑戦してみることをおすすめします。
「手軽に鉄粉を除去して愛車をより美しく保ちたい」「コーティングの効果を最大限に引き出したい」とお考えの方に、ぜひ参考にしていただきたい内容です。さっそく鉄粉除去の基本とそのコツについて詳しく見ていきましょう。
必要な道具
DIYで鉄粉除去をするためには、以下の道具が必要です。これらを事前に準備しておくことで、作業をスムーズに進められます。 以下におすすめのアイテムをご紹介しますが、カー用品店で入手できる製品でも問題ありません。
道具一覧
- 鉄粉除去剤
- 粘土クリーナー(必要に応じて)
- その他
鉄粉除去剤
基本的にスプレータイプの鉄粉除去剤であれば、どのメーカーの製品でも使用可能ですが、メーカーによって除去力や液剤の粘度に違いがあります。
失敗を防ぐためには、ボディー上で液剤が乾きにくいものを選ぶのがおすすめです。
また、鉄粉除去剤は「チオグリコール酸塩」という成分が鉄粉に反応する際、硫黄系の匂いを発生させるため、匂いに敏感な方は低臭タイプの製品を選ぶとよいでしょう。中でも、3D GLWシリーズ アイアンリムーバーは、塗装やホイールに優しく、低臭気処方で安心して使えます。Amazonにて、日本正規品が購入できます。
※スズキのチャンピオンイエローカラーには鉄粉除去剤は使用できませんのでご注意ください。
粘土クリーナー(必要に応じて)
粘土クリーナーには、「研磨剤入り」と「研磨剤未配合」の2つのタイプがあります。コーティング施工車両に研磨剤入りの粘土クリーナーを使用すると、コーティングが落ちてしまうため注意が必要です。また、研磨剤を含まないタイプの粘土クリーナーであっても、使用することでボディーに傷が発生する大きなデメリットがあります。
粘土クリーナーはスプレータイプの鉄粉除去剤に比べ、鉄粉の除去力が高いというメリットがあるものの、使用後にはボディーに付いた傷を除去するためにポリッシャー(研磨機)で磨く作業が必要になるため、上級者向けの製品と言えます。ポリッシャーでの研磨ができない場合は、粘土クリーナーの使用は避けたほうが良いでしょう。
※今回のブログでは、より再現性のある鉄粉除去剤を使用したやり方をご紹介します。
その他
✔︎ ニトリルグローブ
ケミカルを使用する際は、必ずニトリルグローブやマスク、眼鏡といった保護具を着用するようにしましょう。
✔︎ マイクロファイバークロス
高価なものを用意する必要はありませんので、安価なものでも多めにクロスを使用する方がおすすめです。
Caution
失敗しやすいポイントとその回避法
コーティングメンテナンス時の注意点
鉄粉除去を行う前に注意点をご紹介します。
必ず、以下の注意点に気をつけて作業を行ってください。
✔︎ 直射日光や高温時の施工を避ける
鉄粉除去は、直射日光や高温の時間帯を避けて行いましょう。
特に、炎天下で作業をしてしまうと液剤の反応が過度に強くなってしまいコーティングや塗装にダメージを与えてしまいシミになってしまうため、涼しい時間帯や日陰で洗車を行うことが理想的です。
✔︎ 液剤が塗装面で乾かないようにする
鉄粉除去剤が塗装面で乾いてしまうということは、液剤が蒸発して濃度が濃くなってしまうため、塗装に深刻なダメージを与えてしまうことになります。液剤が乾きそうな場合は、追加で鉄粉除去をスプレーすることで乾かないようにしましょう。
鉄粉除去の方法と手順
1. シャンプー洗車
鉄粉除去を行う前に、まずシャンプー洗車をして汚れを落とすことをおすすめします。可能であれば、水分を拭き取ってから鉄粉除去剤をスプレーすると、液剤が薄まらず効果的に鉄粉を除去することができます。ただし、手間を省きたい場合は、ボディーが濡れた状態でも鉄粉除去を行うことは可能です。
さらに手軽に鉄粉除去をしたい場合は、シャンプー洗車の工程を飛ばし、最初からボディーを濡らさずに直接鉄粉除去剤をスプレーしても問題ありません。
2. 鉄粉除去剤をスプレー
直射日光が当たっておらず、塗装が熱くないことを確認してから、鉄粉除去剤をスプレーを車両全体に満遍なくスプレーします。ここでのポイントは、液剤が乾いてしまうとシミの原因となりますので、たっぷりとスプレーをして塗装面で液剤が乾かないようにすることです。
3. 鉄粉除去の反応を待つ
鉄粉除去剤をスプレーして2〜3分程度経つと、液剤が鉄粉に反応して紫色に変化します。
鉄粉除去をする前にシャンプー洗車で汚れを落としている場合は、綺麗なマイクロファイバークロスを水で濡らして固く絞ってから、力を入れずに優しく塗装面を滑らせることで頑固な鉄粉を除去することができます。
4. 水で洗い流す
数分以上放置しても一度の鉄粉除去剤で除去できる量には限界があるため、過度に放置しないことが失敗しないためのポイントです。十分に反応をしたらたくさんの水で液剤を洗い流します。特にパーツの隙間に液剤が残りやすいので、様々な角度から水をかけることが重要です。
まだボディーのザラつきが残っている、あるいは大量の鉄粉が紫色に反応した場合は、一度の施工で落としきれなかった可能性があります。完璧に鉄粉除去をしたい方は、再度鉄粉除去剤をスプレーして上記の工程を繰り返しましょう。それでもザラつきが残ってしまう場合は、鉄粉ではなくウォータースポットが付着している可能性があります。詳しくはこちらのブログもご覧ください。
5. シャンプー洗車で残留成分を除去
水だけではパーツの隙間に残った鉄粉除去剤が落としきれないことがありますので、念の為再度シャンプー洗車をしましょう。もし、こまめに鉄粉除去ができる方は、この工程でもシャンプー洗車を行いますので、最初に乾いたボディーに鉄粉除去剤をスプレーして、洗い流してからこのタイミングでシャンプー洗車をすることで極力手間なく作業を行うことができます。
また、洗った後はウォータースポットを発生を防ぐためにもしっかりと水を拭き取るようにしましょう。
よくあるご質問
Conclusion
まとめ
鉄粉除去は愛車の美観を保ち、コーティング効果を高めるために重要です。放置するとザラつきや撥水効果の低下といったデメリットがありますが、鉄粉除去剤を使用すれば簡単に除去が可能です。
炎天下を避けてスプレーし、反応後は水でしっかり洗い流します。定期的に行うことで愛車の輝きを長持ちさせることができます。是非、この記事を参考にお試しください。
RECOMMEND ITEM
本記事でご紹介したおすすめの製品