頑固なウォータースポットを自分で除去
コーティング車にも対応したおすすめ方法をプロが解説
頑固なウォータースポットを自分で除去コーティング車にも対応したおすすめ方法をプロが解説
Introduction
ウォータースポットを除去して
車を美しく保つ
いつもarinomamaのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。車のウォータースポットは、雨水や洗車後に乾いた水滴が原因で発生し、放置すると塗装面に深刻なダメージを与えてしまいます。この記事では、プロが実践するウォータースポットの除去方法について、具体的な手順と道具を交えて徹底解説します。
ケミカルでの除去が困難なほど、症状が深刻になってしまうと研磨作業が必要になり、プロに依頼すると高額な費用がかかってしまうため、まずはできる範囲でご自分で挑戦するのもおすすめです。今回のブログでは、なるべく特別な道具を使わずにできる方法をご紹介します。
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Table of contents
目次
- はじめに
- 必要な道具の準備
- 作業時の注意点
- ウォータースポットの除去方法と手順
- メンテナンス方法と長持ちさせるコツ
- まとめ
Introduction
本記事の解説について
はじめに
ウォータースポットが車のボディに残る主な原因は、水に含まれるミネラルや不純物が蒸発後に塗装面に付着することです。硬水に多く含まれるカルシウムやマグネシウムは乾燥後に頑固な白い斑点として残り、雨水に含まれる空気中の汚染物質もシミの原因となります。特に、洗車後に水滴をそのまま放置したり、雨の後に適切なケアを怠ると、これらのミネラルや汚れが塗装にダメージを与えてしまいます。
ウォータースポットにはいくつかの種類があり、表面に付着した軽度のミネラル跡であれば比較的簡単に除去できます。しかし、塗装面に侵食してしまうと深刻なダメージを引き起し、普段の洗車では取れない頑固な水シミとなってしまいます。最悪の場合、塗装面が陥没し、ボディ研磨でも除去が困難になることがあります。このような場合、耐水ペーパーを用いたサンディングが必要になるなど、大掛かりな作業が求められることもあります。
また、ウォータースポットを長期間放置すると、塗装のツヤが失われるだけでなく、塗装面がさらに浸食されます。それによって車全体の美観を損なってしまいます。さらに、ウォータースポットの発生は地域や水質によって異なります。硬水が一般的な地域では、洗車後の水分の拭き取りを怠ると、短時間で重度のウォータースポットが発生することがあります。
本記事では、これらの問題を防ぎながら、家庭でも簡単に実践できるウォータースポットの除去方法をご紹介します。
Table of contents
目次
- フロントガラスコーティングの重要性
- 必要な道具の準備
- フロントガラスコーティングの手順
- 失敗しやすいポイントとその回避法
- メンテナンス方法と長持ちさせるコツ
- まとめ
必要な道具
今回のブログでは、コーティング施工車の薬品耐性の有無や、コーティング未施工の車に合わせて使える2種類のウォータースポット除去剤をご紹介します。
薬品耐性のある硬化系コーティングを施工している場合は、プロのコーティング専門店でも使われているような強力なウォータースポット除去剤を使用しても、コーティングが落ちる心配はありません。
一方で、日本全国どこでも施工できるような一般的なプロコーティングは、施工が簡単であることを重視しているため品質が統一されやすい反面、薬品耐性が低いというデメリットがあります。このタイプのコーティングでは、強力な除去剤を使うと、汚れと一緒にコーティングまで落ちてしまうことがあります。
道具一覧
- GTECHNIQ ウォータースポットリムーバー
- UltraCoat ウォータースポットリムーバー
- クイックディテイラー
- その他
薬品耐性が弱いコーティング施工車両に対応したウォータースポットリムーバー
薬品耐性が低いコーティング施工車両に強力なウォータースポットリムーバーを使用すると、汚れと一緒にコーティングまで落ちてしまうことがあります。そこでおすすめなのが、GTECHNIQ社が開発したウォータースポットリムーバーです。
この製品は、ガラス(セラミック)コーティング施工車両のメンテナンス用に設計されており、コーティング被膜へのダメージを最小限に抑えることを特徴としています。軽度なウォータースポットを適切に除去できる点で、信頼性の高い製品といえます。
ウォータースポットを放置すると症状が進行し、コーティング層だけでなく塗装面にまで陥没したシミができる場合があります。そのような場合は、コーティングが剥がれるリスクを承知の上で、強力なリムーバーを使用してウォータースポットを除去しなければなりません。
最も重要なのは、軽度なウォータースポットのうちに早めに除去し、コーティングへのダメージを最小限に抑えることです。どのようなウォータースポットリムーバーでも完全に安全とはいえないため、使用の際には目立たない箇所で試すなど、慎重に対応することが求められます。その一方で、この製品は、一般的なウォータースポットリムーバーに含まれるフッ酸やフッ化アンモニウムなどの有害成分を含まないため、比較的安心して使用できる点が大きなメリットです。
さらに、マット塗装、未塗装の樹脂パーツ、ゴムモールといった幅広い素材にも対応しており、さまざまな車両のメンテナンスに活用できる設計となっています。
強い薬品耐性を備えたコーティング車に適したウォータースポットリムーバー
UltraCoat(ウルトラコート)社の「Bubble Shock」は、GTECHNIQのウォータースポットリムーバーよりも強力な除去力を持ち、重度なウォータースポットにも対応可能な製品です。Bubble Shockは、一般の方や業者の方を問わず、多くの口コミで高い評価をいただいています。
しかし、除去力に優れている分、薬品耐性の低いプロコーティングに繰り返し使用すると、コーティングにダメージを与えてしまうリスクがあります。
Bubble Shockの特徴の一つは、濃縮タイプで水で希釈して使える点です。これにより非常にコストパフォーマンスが良く、多くの車両メンテナンスに対応できます。
また、日常のケアとして酸性シャンプーとしても使用可能で、日々のメンテナンスに取り入れやすい点も魅力です。
ウォータースポットが塗装面に付着すると、車本来の鮮やかな色味が失われ、表面がくすんで見えるだけでなく、コーティングの撥水性も低下してしまいます。
Bubble Shockを使用してウォータースポットを取り除けば、コーティング本来の撥水性能を回復させることが可能です。撥水力が低下してしまった場合、「再施工が必要かもしれない」と思う方もいるかもしれませんが、多くの場合はウォータースポットや鉄粉がコーティング被膜に付着していることが原因です。
このような場合、適切なクリーニングを行うことで、コーティングの性能を取り戻すことができます。コーティングの撥水性が落ちたと感じている方や、重度なウォータースポットにお悩みの方は、ぜひ一度Bubble Shockを試してみてください。
クイックディテイラー
クイックディテイラーは、ウォータースポットリムーバーのような強力な除去力はありませんが、洗車後のボディにスプレーして拭き取るだけという手軽な使い方で、軽度なウォータースポットを除去することができます。そのため、ウォータースポットの予防として日々のメンテナンスに最適な製品です。
普段の洗車時にクイックディテイラーを使い続けることで、ウォータースポットの付着を軽減できます。それでも症状が進行してしまった場合には、前述のウォータースポットリムーバーを定期的に使用することで対処しましょう。
また、コーティング施工車両について「水洗いだけで十分」と思っている方が多くいますが、これは誤りです。「コーティングを施工すれば水洗いだけで良い」というのは、一部のコーティング施工サービスを提供するショップが利用者に向けたポジショントークであり、実際にはコーティング施工車両でもシャンプーを使った洗車が必要です。水洗いだけでは微細な汚れを完全に落としきることができず、時間が経つにつれてウォータースポットが付着しやすくなります。
シャンプー洗車を行うことで、潤滑効果により洗車キズを防ぎ、さらにシャンプーに含まれる界面活性剤の効果で汚れを効果的に除去できます。そのため、コーティング施工車両であっても、カーシャンプーを使用した洗車を必ず実施するように心がけましょう。
マイクロファイバークロス
費用の面も考え、高価なものを用意する必要はありませんので、安価なものでも多めにクロスを使用するようにしましょう。
手袋
カーケミカルは皮膚に付着すると肌荒れを引き起こす可能性があるため、保護手袋を着用しましょう。また、マスクや保護メガネを着用すると尚良いでしょう。
Caution
失敗しやすいポイントとその回避法
ウォータースポットの除去を行う前に注意点をご紹介します。
必ず、以下の注意点に気をつけて作業を行ってください。
✔︎ 直射日光や高温時の施工を避ける
ウォータースポット除去は、直射日光や高温の時間帯を避けて行いましょう。特に、炎天下で作業をしてしまうと液剤の反応が過度に強くなってしまいコーティングや塗装にダメージを与えてしまい取れない頑固なシミになってしまうため、涼しい時間帯や日陰で洗車を行うことが理想的です。
✔︎ 液剤が塗装面で乾かないようにする
ウォータースポットリムーバーが塗装面で乾いてしまうということは、液剤が蒸発して濃度が濃くなってしまうため、塗装に深刻なダメージを与えてしまうことになります。液剤が乾きそうな場合は、追加でウォータースポットリムーバーをスプレーすることで乾かないようにしましょう。
Caution
メンテナンス時の注意点
コーティングメンテナンス時の注意点
メンテナンスに入る前に注意点について説明します。
必ず、以下の注意点に気をつけてコーティングメンテナンスを行ってください。
✔︎直射日光や高温時の洗車を避ける
洗車は、直射日光や高温の時間帯を避けて行いましょう。特に炎天下で洗車すると、水道水がすぐに乾いてしまい、ウォータースポットが発生しやすくなります。涼しい時間帯や日陰で洗車を行うことが理想的です。また、ボディーに汚れが付着した状態で雨が降ると、汚れと水分が混ざりみるみる汚れが蓄積してしまいます。そのため、雨の前後の洗車も非常におすすめです。
✔︎コーティング施工後1週間は洗車を避ける
プロに依頼をした硬化系ガラスコーティングは施工後すぐに硬化が始まりますが、完全に硬化するまでには約1週間かかります。この間に洗車を行うと、シャンプーの界面活性剤がコーティングの硬化を阻害し、性能を低下させてしまう恐れがあります。そのため、施工後1週間は洗車を控え、その後は定期的なメンテナンス洗車を心がけましょう。
できれば2週間に一度の洗車を心がけましょう。シャワーや高圧洗浄機で砂やホコリを洗い流す洗車を始める前に、シャワーや高圧洗浄機で車体に付着している砂やホコリをしっかり洗いこれにより、洗車中にスポンジでボディを擦って傷つけるリスクを減らすことができます。また、タイヤやホイールまで洗う場合、これらの足回りは洗うのに時間がかかるため、最初に車両全体に水をかけてしまうと足回りを洗っている際に、ボディーの上で水が乾いてウォータースポットが発生してしまいます。そのため、足回りを洗う場合は、いきなりボディーには水をかけずに最初に足回りだけ洗ってから、ボディーの洗車に取り掛かりましょう。
How to remove water spots
ウォータースポットの除去方法と手順
1.シャンプー洗車
ウォータースポット除去をする前に、車両に付着した汚れを落としましょう。汚れた状態でウォータースポットリムーバーを塗り込んでしまうとマイクロファイバークロスで汚れを引きずってしまい傷の原因となってしまいます。
また、ウォータースポットリムーバーの効果を最大限に活かすために、シャンプー洗車後は水分をしっかりと拭き取り、液剤が薄まらないようにすることもポイントです。
2. ウォータースポット除去(GTECHNIQ)
必ず使用前に、保護具を着用し、塗装面が熱くないことを確認します。綺麗なマイクロファイバークロスにウォータースポットリムーバーをスプレーし、優しく塗装面に塗り込みます。
一度に広範囲に塗布せずに、1パネルに塗り込んだら液剤が乾く前にもう一枚の乾いたクロスで拭き取ってから次のパネルに進みます。一度で除去ができなかった場合は、繰り返し塗布、拭き取りを行います。
作業後は、ウォータースポットリムーバーの残留成分が塗装面に残らないように、水で洗い流してから拭き取りをして完了です。また、もしGTECHNIQ ウォータースポットリムーバーでも除去ができない程度に症状が進行してしまった場合は、コーティングにダメージを与えてしまうとしても、より強力なUltraCoatのウォータースポットリムーバーでの除去をお勧めします。
3.ウォータースポット除去(UltraCoat)
GTECHNIQのウォータースポットリムーバーでも除去ができないシミが付着してしまった場合は、UltraCoatのウォータースポットリムーバーをお試しください。必ず使用前に、保護具を着用し、塗装面が熱くないことを確認します。UltraCoatのウォータースポットリムーバーは、水と1:4で希釈する濃縮タイプのため空のスプレーボトルにウォータースポットリムーバー100mlに対して、水400mlを加えます。
洗車スポンジに希釈したウォータースポットリムーバーをたっぷりとスプレーして、液剤が塗装で乾かないように注意しながら、1パネルにしっかりと塗り込んだら、すぐにたくさんの水で洗い流します。
必ず1パネル施工ができたら水で洗い流して、次のパネルに取り掛かるようにしてください。車両全体の作業が終わったら念の為もう一度たくさんの水で洗い流してから、タオルで拭き取って完了です。
How to maintain
おすすめのメンテナンス方法
ウォータースポットの付着を防ぐには、定期的かつ正しいメンテナンスが不可です。以下の方法を守ることで、愛車の美観を長期に渡り維持できるようになります。
こまめな洗車
ウォータースポットは付着してから放置してしまうと徐々に症状が進行してしまいます。そのため、屋外駐車の方は2週間に一回、ガレージやカーポートがある方でも1ヶ月に一回は洗車をするのがお勧めです。
arinomamaで取り扱う洗車用品は性能だけでなく、デザインや香りといった洗車のモチベーションを上げるにもうってつけの製品が多数揃っていますので、是非お試しください。
クイックディテイラーの使用
日々の洗車では、簡易コーティングを塗り重ねるよりも、既存のコーティング被膜に汚れを蓄積させないことが重要です。
撥水が弱まる原因は被膜への汚れの付着であり、その状態で簡易コーティングを重ねると汚れているのに撥水してしまい塗装の状態を正確に判断できなくなります。
これを防ぐには、クイックディテイラーの使用がおすすめです。クイックディテイラーは軽い汚れを落とし、艶と滑らかな手触りを与える万能製品で、コーティング被膜を健康に保つ日々のメンテナンスに最適です。
洗車後に水をしっかりと拭き取る
冒頭の通り、ウォータースポットは水に含まれるミネラルが乾いてしまうことで発生します。
そのため、洗車後に念入りに拭き上げることが何よりも重要です。できれば不純物をカットした純水器を使用していたとしても洗車後は拭き取りをした方が良いでしょう。
Conclusion
まとめ
ウォータースポットは放置すると塗装面やコーティング被膜に深刻なダメージを与えるため、早めのケアが非常に重要です。
普段の洗車でのこまめなメンテナンスや適切な製品の使用が、愛車を美しく保つポイントとなります。今回ご紹介したウォータースポットリムーバーやクイックディテイラーを活用すれば、汚れを効率的に除去し、コーティング被膜を健康な状態で維持することができます。また、洗車後の水滴の拭き取りを徹底することで、ウォータースポットの発生を大幅に抑えることが可能です。
ウォータースポットの除去は適切な方法で行えばご自身でも十分対応できますが、重度な場合にはプロの力を借りることも検討してください。愛車の輝きを長く保つために、日々のケアを習慣化していきましょう。本記事が、皆さまの車のメンテナンスに役立てば幸いです。
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