車の傷消し・傷隠しの方法|
黒、白色にもおすすめコンパウンドをご紹介
Introduction
削らずに艶を戻す、
“車の傷消し”の現実的な方法
いつも「海外カーケア専門店 arinomama(ありのまま)」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
どんなに丁寧に洗車をしても、ボディ全体には少しずつ細かな“洗車傷”や拭き傷がついてしまいます。特に黒い車では光の反射で傷が目立ちやすく、白い車では汚れやくすみとして見えることもあります。
こうした傷をすべてコンパウンドで消そうとすると、手磨きでは丸一日以上かかるうえ、ボディ全体を均一に磨くのは現実的ではありません。
そこでおすすめなのが、「部分的な傷消し+全体の傷隠し」という考え方です。ドアハンドルなどの引っ掻き傷はコンパウンドで部分補修し、ボディ全体の軽い洗車傷はグレイズというアイテムで埋めて目立たなくするのがおすすめです。グレイズならサッと塗って拭き取るだけでクリア層を削らずに艶を戻せるため、日常的なメンテナンスにも最適です。
本記事では実際の作業手順を画像付きでご紹介いたしますので、是非ご参考にしてください。
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Table of contents
目次
- 洗車傷の原因と予防
- 車の傷消し・傷隠しに必要なアイテム
- 作業前に知っておきたい注意点
- 【部分的な傷消し】傷を消す方法
- 【全体的な傷隠し】傷を隠して目立たなくする方法
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
Introduction
洗車傷の原因と予防
はじめに
車の塗装は非常にデリケートです。国産車でおよそ「2H」前後、輸入車でも「4H」程度の硬度しかなく、これは人の爪(約2H)とほぼ同じ。つまり、爪で軽く擦るだけでも傷が入ってしまうほど柔らかい素材です。
そのため、日常的に使用する中で細かな傷がついてしまうのは避けられません。
塗装面に汚れが付着した状態で触れると、その汚れが研磨剤のように働いて簡単に傷が入ります。洗車時はたっぷりの水とカーシャンプーを使い、シャンプーの潤滑効果で摩擦を減らすことが大切です。また、頑固な汚れが付着しているときに力を入れてゴシゴシこするのはNG。
落ちにくい汚れは、カーシャンプーで無理にこすらず、後の工程で専用のクリーナーを使って化学的に分解除去するのがおすすめです。
拭き取りも同様に重要で、柔らかいマイクロファイバー素材のタオルで優しく水分を拭き取りましょう。硬くゴワついたクロスで強く擦ると、せっかく丁寧に洗っても新たな洗車傷を増やしてしまいます。特に拭き取り時は摩擦が大きくなるため、より丁寧な扱いが求められます。

車の傷消し・傷隠しに必要なアイテム
車の傷を目立たなくするには、専用の道具を正しく使い分けることが大切です。
とくに全体を磨くのではなく、「部分的な傷はコンパウンドで磨く」「全体の洗車傷は隠して目立たなくする」という考え方で使い分けると、効率よく無理なくきれいに仕上げることができます。
以下に、おすすめの製品をご紹介しますが、カー用品店で入手できるもので問題ありません。
道具一覧
- コンパウンド(部分的な傷消し)
- グレイズ(全体的な傷隠し)
- その他

コンパウンド(部分的な傷消し)
コーティング専門店ではポリッシャー(研磨機)を使って洗車傷を除去しますが、一般の方の多くが「手磨きで傷を消したい」と考えているかと思います。
そこでおすすめなのが、3D Car Careの「ONE」。
手磨きにも対応しており、深めの傷から仕上げまでを1本で行えるコンパウンドです。目安として、爪に引っかからないレベルのキズなら手磨きでも気にならないレベルまで仕上げることができます。
[手磨きで車全体を研磨しない理由]
ポリッシャーの回転数の目安は、1分間に約2,000〜5,000回転。一方で手磨きは、人の手でおよそ1秒間に1〜2往復(60〜120回転/分)ほどしか動かせません。単純計算でも20〜80倍以上のスピード差があり、手磨きでボディ全体を研磨しようとするのは現実的ではないというのがイメージできるかと思います。そのため、コンパウンドはあくまで「ドアハンドル周辺」や「サイドミラーの擦り傷」など、部分的な補修に限定して使うのがおすすめです。
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グレイズ(全体的な傷隠し)
グレイズは、洗車傷を隠しながら塗装に深みのある艶を与えるアイテムです。
塗装表面の微細な傷を削るのではなく、光の反射を整えて“見えにくくする”というアプローチのため、塗装を削らずに艶を戻すことができます。
クリーナー効果も備えており、古いワックスや油分汚れをやさしく除去することもできます。
グレイズの上から、お手持ちのワックスやコーティングを施工することも可能です。傷消し研磨のような技術や時間は必要なく、ワックスを塗るような感覚で塗り込み、軽く拭き取るだけで手軽に艶と美観を取り戻せます。
効果は最大で2〜3か月ほど持続するため、日々の洗車で気になった時にサクッと使用できるのも嬉しいポイントです。
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その他
✔︎ マイクロファイバークロス
コンパウンドの拭き取りや仕上げ作業に使用します。高価なものである必要はありませんが、柔らかく清潔なクロスを複数枚用意するのが理想的です。
✔ アプリケーター
グレイズを塗り込む際は、スポンジ素材のソフトアプリケーターを使用することで、均一な圧力でムラなく仕上げられます。使用後は放置せず、水洗い(または中性・アルカリ洗剤)で洗浄し、完全に乾かしてから保管することで、次回以降も安心して使用できます。
Caution
作業前に知っておきたい注意点
作業前に知っておきたい注意点
フロントガラスの曇り対策としてクリーニングや曇り止めを行う際には、以下の点に注意しましょう。
✔ 洗車をして汚れを念入りに落とす
コンパウンドやグレイズでの傷消し・傷隠し作業はいずれも、塗装面を直接擦る工程を伴います。そのため、汚れが残っていると粒子が研磨剤のように働き、かえって深い傷がついてしまうこともあります。普段の洗車よりも念入りに汚れを落とし、完全に清潔な状態にしてから作業を行いましょう。また、風が強い日や砂ぼこりの多い日は、作業中に汚れが再付着することがあるため注意が必要です。
✔ 自分で対処できなければ専門店へ
車種や塗装状態によっては、同じ手順でも結果が異なることがあります。本記事ではできる限り再現性の高い方法をご紹介していますが、改善が難しい場合は無理をせず専門店に相談しましょう。特に深い傷や再塗装が必要なケースでは、プロによる施工が最も安全です。
▶︎ arinomama Professional(全国施工店一覧)
How to remove scratches on a part of body
【部分補修】コンパウンドで傷を消す方法
1. 洗車をして汚れを落とす
コンパウンドで磨く前に、まずは丁寧に洗車を行いましょう。汚れが残ったまま磨くと、砂や汚れが研磨剤のように働き、かえって深い傷がつく原因になります。
ボディ全体を洗ったあと、水分をしっかり拭き取ったら、手磨き作業の準備完了です。


2. コンパウンドで磨く
コンパウンドをよく振ってから、マイクロファイバークロスに少量取り、気になる部分を軽い圧力で磨きます。
注意点として、手磨きはポリッシャーよりも力が加わりやすいため、過度な圧力をかけると逆に深い傷をつけてしまうことがあります。あくまで“軽く適度な圧力で”磨くのがポイントです。
※撮影の都合上、違いが分かるようにマスキングで区切って片側のみ作業をしています。
3. マイクロファイバーで拭き取る
磨き終わったら綺麗なマイクロファイバークロスで、コンパウンドの余剰成分を拭き取って状態を確認しましょう。
爪で引っかからない程度の浅い洗車傷なら、数十秒の作業で目立たなくなります。


4. 傷ではなく塗料の付着の可能性も
バンパーやサイドミラーを擦ってしまった際、見た目が傷に見えても、実は別の車や障害物の塗料が付着しているだけのことがあります。
その場合は、少量の「ラッカーシンナー」をクロスに含ませ、優しく擦るだけで除去できるケースもあります。無理に削らず、まずは汚れ・付着物の可能性を確認してみましょう。
5. 傷ではなく塗料の付着の可能性も
こちらが作業後の画像です。
深い傷は落とすことができませんが、傷のように見える「黄色いポール」「ガードレールの白い塗料」などを落とすだけでも見た目が大きく改善する場合があります。
それでも気になる場合は、専門業者に鈑金塗装を依頼しましょう。

How to remove scratches whole body
【全体ケア】グレイズで洗車傷を隠して目立たなくする方法
1. グレイズをアプリケーターに4滴付ける
まずは洗車をして汚れをしっかり落とし、水分を完全に拭き取っておきましょう。塗装面に水分や汚れが残っていると、グレイズがムラになったり密着性が落ちてしまう原因になります。
準備ができたら、スポンジ素材のアプリケーターにグレイズを4滴ほど付けます。多すぎると拭き取りにくくなるため、初めは少量からスタートして様子を見ながら量を調整しましょう。


2. 傷を埋めるイメージで塗り込む
1パネルずつ、小傷を“埋めて隠す”イメージで塗り込んでいきます。グレイズは塗装表面の光の反射を整え、微細な洗車傷を見えにくくする仕組みのため、力を入れる必要はありません。
一度塗り込んだ箇所も繰り返し塗り込むことで、より艶と深みが増して傷隠し効果が高まります。適度な圧でアプリケーターを滑らせるのがポイントです。また、塗装面だけでなくサイドバイザー・ピラー・ヘッドライトなどのプラスチックパーツにも有効です。
※撮影の都合上、違いが分かるようにマスキングで区切って片側のみ作業をしています。
3. マイクロファイバークロスで拭き取り
グレイズを塗り終えたら、清潔なマイクロファイバークロスで余剰成分をやさしく拭き取りましょう。
グレイズは硬化時間がないため、全体を塗ってから一気に拭き取っても、1パネルごとに拭き取ってもOKです。
どちらの方法でもムラになりにくく、非常にスムーズに拭き取れるのがこの製品の特長です。
拭き残しがないよう、クロスの綺麗な面を使いながら仕上げましょう。


4. ワックスやコーティングで仕上げ
仕上げに、お手持ちのワックスやコーティング剤を施工することで、グレイズの効果をより長持ちさせることができます。
トップコートとして保護層を重ねることで、艶の深みもさらに向上します。グレイズ自体の効果は約2〜3か月持続しますが、定期的にリセット&再施工を行うことで美観を保ちやすくなります。
なお、グレイズには古いワックスやコーティングを落とすクリーナー効果もあるため、再施工時も同じ手順でOKです。
左側がBefore、右側がAfterです。細かなキズまで視認できるようコーティング施工専用のブースで撮影をしていますが、屋外ですとほとんど気にならないレベルまで仕上がります。
FAQ
よくあるご質問
Conclusion
まとめ
車の傷消しや傷隠しは、「難しそう」「プロにしかできない」と感じる方も多いですが、正しい道具と手順を守れば初心者でも安全に行うことができます。浅い洗車傷や拭き傷であれば、コンパウンドで部分的に磨くだけでも十分に目立たなくなり、全体的な艶を取り戻したい場合はグレイズを使うのがおすすめです。グレイズは塗装を削らずに光の反射を整えてくれるため、黒い車や濃色車でも安心して使えるアイテムです。また、施工後にワックスやコーティングを重ねることで、傷隠し効果と艶をより長くキープすることができます。今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ一度ご自身で挑戦してみてください。正しい手順でケアすれば、愛車の見た目と印象が驚くほど変わるはずです。
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