マット塗装のお手入れ方法|
水垢・汚れ除去と後悔しないためのポイント
Introduction
マット塗装を美しく保ち、
後悔しないために
いつも「海外カーケア専門店 arinomama(ありのまま)」のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
マット塗装は独特の質感と高級感が魅力ですが、誤ったお手入れをすると元の風合いを損ねてしまうことがあります。なお、この注意点はマットPPF(プロテクションフィルム)やマットラッピングフィルムにも共通します。これらも同様に磨きができず、間違ったケアは質感の変化やムラの原因となるため注意が必要です。
この記事では、プロが実践するマット塗装の正しいお手入れ方法や水垢除去のコツ、さらに後悔しないためのポイントを詳しく解説します。日常的に行うべき基本ケアから、必要に応じた専門的なメンテナンスまで幅広く紹介しますので、これからマット塗装車やマットフィルム車を長く美しく乗り続けたい方はぜひ参考にしてください。
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Table of contents
目次
- はじめに
- 水垢・汚れの種類と影響
- 必要な道具
- お手入れ時の注意点
- マット塗装の水垢や汚れを除去する手順
- まとめ
Introduction
マット塗装の特徴とお手入れの基本
はじめに
マット塗装は、通常のクリア塗装とは異なり、反射を抑えた独特の質感と深みのある高級感が魅力です。しかし、その質感を守るためには特有の注意点があります。最大の特徴は「磨けない」という点です。コンパウンドで研磨すると、マット特有の均一な艶消し面が失われ、ムラや光沢が出てしまいます。一度損なわれた質感は再塗装しない限り元に戻せません。
また、マット塗装は汚れや水垢が目立ちやすい傾向があります。特に水道水に含まれるミネラル成分(カルシウムやマグネシウム)が乾燥すると白い斑点となり、くすみの原因になります。さらに、油分や有機汚れが蓄積すると質感が変わり、部分的な光沢や色ムラが発生することもあります。
このように、通常の塗装と違い研磨で小傷やくすみを取り除くことができないため、日々のお手入れで塗装面に優しい方法で汚れを落とすことが重要です。こまめな洗車と正しい道具選びが、マット塗装の美しさを長く維持するための最大のポイントです。

Introduction
水垢・汚れの種類と影響

マット塗装に付着する汚れは、
大きく分けて2種類
◼︎ミネラル汚れ(無機汚れ)
水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が乾燥すると、白い斑点や輪ジミとして残ります。これらは塗装表面のくすみや色ムラの原因となり、時間が経つほど除去が難しくなります。特にマット塗装は磨きができないため、洗車後は必ず水分をしっかり拭き取り、早い段階で専用ケミカルを使って除去することが重要です。
◼︎水垢・油脂汚れ(有機汚れ)
ドアミラーやモール部分から流れ出た汚れが縦筋となって固着する水垢、またドアハンドルや給油口周辺など手が触れる部分には皮脂や油分が蓄積します。これらの油脂汚れは部分的に光沢を生じさせ、マット特有の均一な艶消し面を損ないます。放置すると除去が困難になるため、軽度なうちに早めの対処が必要です。
必要な道具
マット塗装の美しさを長く維持するためには、以下の専用道具を揃えることが重要です。艶出し成分が含まれたシャンプーやコーティング剤は質感を損なう原因となるため使用を避け、できればマット専用品を選びましょう。それぞれの特徴と役割を理解し、汚れの種類や状態に応じて使い分けることがポイントです。
道具一覧
- カーシャンプー
- マット塗装専用クイックディテイラー
- マット塗装専用クリーナー
- その他

マット塗装専用シャンプー
艶出し成分を一切含まず、マット塗装やマットPPF専用に開発された、ドイツ・Nanolex(ナノレックス)社の高品質カーシャンプーです。
マット特有の均一な質感を守りながら、汚れや軽度のミネラル成分をやさしく除去します。pHバランスに優れた配合で、塗装面やフィルムを傷めず、定期的な洗車にも安心して使用可能です。
泡立ちと泡切れが良く、残留成分による質感変化の心配がないため、マットの美しさを長期間キープできます。さらに既存のコーティング被膜をリフレッシュし、耐久性を高める効果もあるため、日常のメンテナンスからコーティング施工車の洗車まで幅広く対応します。
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マット塗装専用クイックディテイラー
Nanolex(ナノレックス)社が開発した、マット塗装・マットPPF専用の弱酸性クイックディテイラーです。
ウォータースポットの原因となるミネラル汚れを効果的に除去できるほか、ドアミラー下にできやすい縦筋状の水垢汚れにも高い効果を発揮します。
日常の洗車だけでは落とし切れない汚れを安全に取り除き、マット特有の均一な質感と美観を大きく回復。使った直後から表情が変わるほどの仕上がりを実感できます。
マット表面を傷めない成分設計のため、定期的なメンテナンスにも安心して使用可能です。ガラスコーティングやセラミックコーティング施工車両にも対応しています。
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マット塗装専用クリーナー
傷を除去して質感を変えてしまうようなコンパウンド成分は一切配合せず、マット塗装やマットPPFに安全に使えるよう設計されたクリーナーです。
頑固な油脂汚れや有機汚れ、部分的な光沢やムラの原因となる汚れを効果的に除去し、本来の均一な艶消し塗装を取り戻します。
ドアハンドルや給油口周辺、ボンネット先端など、手や汚れが触れやすく蓄積しやすい箇所のケアに最適です。塗装面だけでなく、マット仕上げのホイールや樹脂パーツにも使用可能で、施工後はスッキリとした質感を実感できます。
日常の洗車だけでは落としきれない汚れが目立ってきたときや、質感リフレッシュのタイミングでの使用がおすすめです。
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その他
✔︎ ニトリルグローブ
マット塗装専用クイックディテイラーは弱酸性タイプのため、施工時には必ずグローブを着用します
✔︎ マイクロファイバークロス
クイックディテイラーやクリーナーの塗り込み・拭き取りに使用します。デリケートなマット塗装を傷つけないために、常に清潔なクロスを複数枚用意しておくことが大切です。汚れてしまったクロスは再利用せず、状態に応じて交換しましょう。

Caution
マット塗装お手入れ時の注意点
マット塗装お手入れ時の注意点
マット塗装やマットPPFをメンテナンスする前に知っておくべき注意点について説明します。以下のポイントを守ることで、失敗せずに綺麗に仕上がります。
✔︎ 直射日光や高温時の施工を避ける
炎天下での作業は水ジミやムラの原因になります。特に夏場では、パネル温度が上昇し、クリーナーやクイックディテイラーがムラになってしまいます。必ず日陰や涼しい時間帯で作業しましょう。
✔︎ 部分施工ではなく全体を仕上げる
マット塗装は光沢や質感の差が出やすいため、部分的に汚れを落としてマット本来の質感を戻すと、施工していない箇所との差が目立ってしまう場合があります。クリーナーやディテイラーはパネル単位で全体を均一に仕上げ、質感を揃えることが重要です。
✔︎ 強く擦らない
マット塗装は表面に微細な凹凸があり、強い摩擦は質感を変化させる恐れがあります。洗車や拭き取りはやさしく行い、必要以上に力を入れないことが大切です。特に研磨を行うと艶が出てしまい、元の質感に戻すには板金修理が必要になる場合があります。
How to remove stain on the matte body
マット塗装の水垢や汚れを除去する手順
1. 砂やホコリを優しく洗い流す
マット塗装は非常にデリケートで、表面の質感を守るためには、洗う前に必ず砂やホコリを落とす必要があります。洗車前にシャワーや高圧洗浄機でしっかりと表面の汚れを流し、同時にボディの温度を下げましょう。
高温のまま作業すると水がすぐ乾き、ミネラル汚れ(水ジミ)の原因になります。ホイールや足周りも洗う場合は、最初からボディ全体を濡らさず、先に足周りを洗ってから、ボディに水をかけることで、ウォータースポットの発生を抑えます。足周りを洗ったシャンプー液やスポンジは、汚れが溜まっているため、ボディには使用しないようにしましょう。


2. シャンプー液を用意
マット塗装には、艶出し成分を含まない専用シャンプーを使用します。
10Lの水に対してマットシャンプー50ml(200倍希釈)を目安にバケツで作ります。濃度は好みに合わせて調整できますが、希釈しすぎると洗浄力やコーティングのリフレッシュ効果が弱まります。
シャンプー液を作る際は、先にある程度の水を入れてからシャンプーを加えて泡立てると、シャンプー液と泡のバランスが安定します。泡だけでは十分な潤滑や洗浄ができないため、シャンプー液を多めに保つことが重要です。
目安はシャンプー液7:泡3程度に調整しましょう。
3. シャンプー洗車
シャンプー液にスポンジやウォッシュミットを浸し、力を入れずにやさしく洗います。洗う順番はボンネットやルーフなどの上面から始め、ドア、バンパーといった下方向へ進めます。
1パネルごとに洗い、汚れが落ちにくい箇所は後の工程でクイックディテイラーやクリーナーを使って除去するため、この段階では無理に力を入れずに優しく洗うことが大切です。特に膝から下のパネルは汚れが多く付着しているため、スポンジで汚れを引きずらないよう注意し、こまめにバケツのシャンプー液でスポンジをゆすぎましょう。
シャンプー液はたっぷり使い、パネルごとにスポンジをゆすいで新しい液を含ませながら進めることで、洗浄効果を維持しつつ、水ジミの発生を抑えられます。


4. 大量の水で洗い流して拭き上げ
洗車後は、上から下へ向かってたっぷりの水でシャンプーをしっかり流します。パネルの隙間やモールの際など、洗い残しがないよう注意しましょう。
流し終えたら、乾く前にドライングタオルで素早く拭き取り、水分を残さないようにします。特に水道水のミネラル分が乾燥するとウォータースポットになりやすいため、丁寧な拭き上げが重要です。
5. マット専用クイックディテイラーで仕上げ
拭き上げ後は、マット塗装専用のクイックディテイラーを使って、洗車では落ちきらなかったミネラル汚れや水垢を除去しつつ、コーティング層を保護します。マット塗装は非常にデリケートなため、ボディに直接スプレーせず、きれいなマイクロファイバークロスに吹き付けてから塗り込みましょう。
その後、別の清潔なクロスでやさしく拭き上げます。スプレー量は1パネルあたり1プッシュが目安で、多すぎるとムラの原因になるため適量を心がけます。塗装面だけでなく、未塗装樹脂パーツやホイールにも使用可能です。
クイックディテイラーは、なるべくこまめに施工することで、美観を維持することができます。


6. マット専用クリーナー(必要に応じて)
この工程は毎回の洗車で行う必要はありません。クイックディテイラーでも落ちない汚れや、マット塗装のくすみが気になる場合にのみ使用します。
作業は、シャンプー洗車後に水分を拭き取った綺麗なボディで行います。マイクロファイバークロスまたはアプリケーターに適量のマット専用クリーナーを取り、力を入れずにやさしく塗り込みます。汚れが落ち始めたら、別のきれいなクロスで残留成分を拭き取り、その後にクイックディテイラーで仕上げると効果的です。
FAQ
よくあるご質問
Conclusion
まとめ
マット塗装は、その独特な質感と落ち着いた雰囲気が魅力ですが、一般的な艶あり塗装とはお手入れ方法が異なります。艶出し成分を含むワックスやコーティングは避け、マット専用品の使用が無難です。また、汚れや水ジミは早めに対処し、定期的な洗車で汚れの蓄積を防ぐことで、美しい質感を長期間維持できます。日常の洗車から、専用クリーナーを使ったメンテナンスまで正しい手順を守り、マット塗装ならではの魅力を楽しみましょう。
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