本革シート・レザーシートのお手入れ方法|
おすすめ用品と注意点を解説
Introduction
美しさを保つ本革・レザーシートのお手入れ
いつも「海外カーケア専門店 arinomama(ありのまま)」のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
車の本革シートやレザーシートは、快適なドライブと高級感を演出する一方、汚れやシワ、ひび割れが起こりやすく、放置すると劣化や見た目の美観を損なう原因となります。特に紫外線や摩擦、汗や皮脂汚れは革にダメージを与えやすく、正しいお手入れを怠ると寿命を縮めてしまいます。
見た目の美しさを維持するだけでなく、適切なケアを行うことで快適な乗り心地や車内の清潔感を長く保つことができます。
この記事では、プロも実践する本革・レザーシートのお手入れ方法について、初心者の方でもわかりやすい基本的なケアの流れから、ひび割れや乾燥を防ぐためのおすすめ用品、最適な頻度や注意点まで徹底的に解説します。
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Table of contents
目次
- レザーシートが汚れ・劣化しやすい原因とリスク
- レザーシートのお手入れに必要な用品
- お手入れ時の注意点
- レザーシートのお手入れ方法と手順
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
Introduction
レザーシートが汚れ・劣化しやすい原因とリスク
はじめに
レザーシートは高級感を演出する一方で、非常にデリケートな素材です。特に柔らかいナッパレザーなどは乗降時の摩擦や日常的な使用でダメージを受けやすく、放置すれば見た目だけでなく寿命を縮めてしまいます。最も多いトラブルがジーンズなど衣類の染料移り。濃色デニムの染料は汗や湿気、皮脂と混ざることで革の表面に浸透しやすく、短期間でシミや変色を引き起こします。
加えて、レザーが経年とともに硬くなる大きな要因のひとつが、内部に含まれる油分が失われることです。革には柔らかさやしなやかさを保つための油分が含まれていますが、時間の経過や紫外線、摩擦などによって徐々に減少し、乾燥やひび割れにつながります。
こちらの拡大写真は、新車製造からわずか1年が経過したレザー表面です。すでに微細な亀裂が入り始めており、レザーは想像以上に早い段階から劣化が進行する素材であることがわかります。
こうしたダメージを防ぐには、原因を正しく理解したうえで、適切なケア用品を選び、正しい方法でメンテナンスを行うことが重要です。次の章では、実際にレザーシートのお手入れに必要なアイテムと、その選び方について詳しくご紹介します。

必要な用品
レザーシートを長く美しく保つためには、正しいお手入れ用品を揃えることが大切です。本革・合皮はとてもデリケートなので、レザー本来の質感で長く綺麗な状態を維持するには、レザー専用に開発されたケア用品を使うのが理想です。
特に、日常の汚れ落としには強すぎるクリーナーを使うと汚れは落ちますが、その代わりにレザーへ大きな負担がかかり、本来の耐久性がかえって低下してしまいます。そのため、pHバランスの取れた専用レザークリーナーがおすすめです。仕上げには保湿効果のあるコンディショナーやコーティング剤を使用することで、紫外線や摩擦によるダメージを大幅に軽減できます。
道具一覧
- レザークリーナー
- レザーコンディショナー(必要に応じて)
- レザーコーティング剤
- その他

レザークリーナー
車のレザーシートは弱酸性(おおむね pH5〜6)という特性があります。実際に ISO や IULTCS といった国際規格でも、レザーの耐久性や品質を評価する試験の中で pH バランスが重視されており、革にとって適切な酸性度を保つことが重要であることが示されています。
ところが、一般的に流通するレザークリーナーは pH10 前後とアルカリ性に傾いたものが多く、汚れ落ちは強力でも、革の繊維を膨潤させて劣化を早めたり、長期的には本来の耐久性を損なうリスクがあります。逆に酸性に寄りすぎても加水分解を引き起こし、革の強度が低下してしまいます。
その点、geist(ガイスト)の Rapid Leather & Vinyl Cleaner はレザーの特性に合わせて弱酸性〜中性で設計されており、革本来の耐久性を守りながら汚れを効果的に落とすことが可能です。また、植物や藻類由来の成分を採用しているため、塗布後に長時間放置しても革を傷めにくく、安心して使用できるのが特長です。
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レザーコンディショナー
レザーシートは新車から数年が経過すると、内部の繊維が少しずつ水分を失い始め、ゆるやかに収縮していきます。その結果、ステッチ(縫い目)部分に負担がかかり、シワの原因になることがあります。さらに、表面を保護しているポリマー成分も徐々に柔軟性を失っていくため、革が硬く感じられるようになり、細かなひび割れが生じることも珍しくありません。これらはレザー特有の経年変化として知られています。
こうした経年による乾燥や硬化が気になり始める時期に最適なのが、Geist のレザーコンディショナーです。独自の耐収縮テクノロジーと、浸透力を高めたマイクロオイル・ウォーターエマルション設計により、乾燥して硬くなった革の奥深くまで潤いを届けます。水分喪失に伴う収縮を抑制し、劣化による繊維の強度低下を軽減することで、柔軟性を回復させ、レザー本来のモチっとした質感を長期にわたり維持できます。
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レザーコーティング剤
レザーコーティング剤は、日常的に起こる摩擦や衣類の染料移りから革を守るための“仕上げ”として重要な役割を担います。特にホワイトやベージュといった明るい色のレザーはジーンズの色素が移りやすく、適切な保護が欠かせません。
Geist のレザーコーティングは、特殊なハイブリッドポリマーを採用することで、衣類の染料が革に浸透するのを防ぎ、同時に摩擦による擦れダメージも軽減します。従来の多くのレザーコーティングとは異なり、革本来の柔軟性や通気性を損なわないため、施工後も自然な質感を保てるのが特長です。
さらに、自然な仕上がりで艶や匂いが残らないのも大きな魅力です。加えて、PFOAなどの有害物質を含まない安全設計で、人や環境にも配慮されています。摩耗や色移りが気になり始める前に施工しておくことで、日常の汚れやダメージを未然に防ぎ、革の美しさと耐久性を長期間維持することができます。3ヶ月に1度程度の施工頻度がおすすめです。
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その他
✔︎ レザーブラシ
軽度から中程度の汚れであればクロスで十分ですが、頑固な汚れにはレザーブラシが効果的です。レザークリーナーをスプレーしてからブラシで優しく撹拌することで、シートのシワに入り込んだ汚れまでしっかり浮かせて落とすことができます。天然皮革・合成皮革のどちらにも使用可能で、素材を傷めずに使えるのが特長です。
✔︎ マイクロファイバークロス
クリーナーやコンディショナー、コーティング剤の塗布にはマイクロファイバークロスが欠かせません。注意点として、ホワイトやベージュなどの明るいレザーを繰り返し強く擦ると、安価なクロスでは染料が移ってしまう場合があります。不安な場合は、色移りの心配が少ないホワイト系のマイクロファイバークロスを選ぶのがおすすめです。

Caution
レザーシートのお手入れの注意点
レザーシートのお手入れの注意点
レザーシートは非常にデリケートな素材のため、誤った方法でケアをすると逆に劣化を早めてしまいます。以下のポイントを守ることで、革本来の質感と耐久性を長く保つことができます。
✔︎ 強く擦らない
汚れを落とす際に力を入れて擦ると、レザー表面を傷めてしまい劣化を早める原因になります。長く革本来の質感を保つためにも、汚れはレザークリーナーで優しく浮かせ、クロスで拭き取るのが基本です。クロスだけで汚れが落ちにくい場合は、ブラシを併用して作業します。
✔︎ メラミンスポンジの使用は厳禁
一部の情報サイトでは、頑固な汚れを落とす方法としてメラミンスポンジを紹介している場合があります。しかし、これは確かに素早く汚れを落とせるものの、レザー表面を物理的に削ってしまうため、耐久性を大きく損ないます。特にデリケートなレザーでは色落ちや質感の劣化につながるため、使用は避けた方が良いでしょう。
How to maintain the leather seat
レザーシートのお手入れ方法と手順
1. 掃除機で表面のゴミを吸い取る
最初に、シート表面やシワ・ステッチ部分に入り込んだ砂やホコリを掃除機でしっかり吸い取ります。汚れが少ない場合は、乾いたマイクロファイバークロスで軽く拭き取るだけでも十分です。
マイクロファイバー繊維が細かな砂埃まで回収してくれるので、事前のクリーニング効果があります。


2. レザークリーナーで汚れを落とす
乾いたマイクロファイバークロスにレザークリーナーをスプレーし、シート全体を優しく拭き取ります。汗や皮脂汚れ、シミを効果的に落とせます。特にホワイトやベージュのレザーでは、白いマイクロファイバークロスを使うのがおすすめです。汚れの落ち具合を確認しやすく、クロスの染料がレザーに色移りするリスクも避けられます。
また、シートだけでなくステアリングやシフトノブといった素手で触れる部分も皮脂が蓄積しやすい箇所です。クリーニングすることでテカリがなくなり、新車時本来のマットな質感を取り戻すことができます。
3. 頑固な汚れはレザーブラシを併用する
頑固な汚れは、ブラシにレザークリーナーを適量スプレーし、優しくブラッシングします。特に経年によるシワが発生したレザーは、シワの溝に黒ずみ汚れが蓄積しやすい部分です。ブラシはシワの流れに沿って動かすことで、汚れにアプローチしやすく、効果的に落とすことができます。
この黒ずみ汚れを落とすだけで、レザー全体の見た目が大きく改善され、清潔感が戻ります。


4. レザーコンディショナーで保湿する
クリーニングが終わったら、革に必要な潤いを補うためにレザーコンディショナーを使用します。レザーは経年によって内部の油分や水分が失われると硬化やひび割れの原因になるため、定期的な保湿が欠かせません。
コンディショナーをマイクロファイバークロスに少量取り、シート全体に均一に塗り広げます。特に乾燥やシワが目立つ部分は丁寧に馴染ませると効果的です。塗布後は数分置いて成分を浸透させ、別のクロスで軽く拭き取ることで、ベタつきを残さず自然な仕上がりになります。
経年劣化によって固くなったレザーは、マッサージするようにじっくり塗り込むことで柔軟性が回復し、革本来のしなやかさを取り戻すことができます。
5. レザーコーティングで保護する
コーティング剤をマイクロファイバークロスに適量取り、シート全体に薄く均一に塗布します。特にホワイトやベージュなど明るい色のレザーはジーンズの染料移りが起こりやすいため、念入りに保護しておくと安心です。
塗布後はしっかり乾燥させ、完全に定着させることで効果を最大限に発揮します。施工後は余計な艶や匂いを残さず、自然な質感を保ちながら汚れや摩耗を防ぐことができます。
定期的に再施工することで、革の美しさをより長く維持することが可能です。

よくあるご質問
Conclusion
まとめ
本革シート・レザーシートは高級感を演出する一方で、摩擦や汗、紫外線、経年による油分の減少によって、シミや色移り、乾燥、ひび割れが起こりやすい非常にデリケートな素材です。長く美しさを保つには、レザークリーナーで汚れを落とし、コンディショナーで潤いを補い、仕上げにコーティングで保護するという正しい手入れが欠かせません。特に明るい色の本革シートは染料移りを防ぐためにもコーティングが有効です。また、レザーシートの劣化は愛車を売却する際の査定額にも大きく影響します。愛車のレザーシートを長く快適に楽しむために、この記事で紹介したケア方法をぜひ実践してみてください。
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