車のレザーシートに付いた
ボールペン跡の安全な落とし方
Introduction
レザーを傷めずに、擦らず落とすボールペン跡の対処法
いつも「海外カーケア専門店 arinomama(ありのまま)」のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
気づかないうちにボールペンがレザーシートに触れてしまい、インクの線や点が残ってしまった…そんな経験はありませんか?レザー素材は見た目の高級感と快適さが魅力ですが、一度インク汚れがつくと落とすのが難しく、間違った方法で処置すると色落ちや質感の変化を招く恐れがあります。
この記事では、車の本革や合成皮革に付いたボールペン跡を、素材を傷めずにきれいにする方法を解説します。正しい知識と手順を知れば、ご自宅でも安心してお手入れが可能です。革の種類に応じた注意点や、効果的なケア方法を順を追ってご紹介します。
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Table of contents
目次
- 車のレザーシートに付くボールペン跡とその汚れの性質
 - ボールペン跡除去に必要な道具
 - レザーを傷めずに落とすための注意点
 - ボールペン跡の除去手順
 - よくある質問
 - まとめ
 
Introduction
車のレザーシートに付くボールペン跡とその汚れの性質
はじめに
車のレザーシートに付いたボールペン跡は、見た目以上に厄介な汚れです。インクは染料や顔料などの色素成分が含まれており、革の表面やコーティング層に入り込むことで目立つシミとなります。特に本革は細かな毛穴を持つため、インクが浸み込みやすく、表面を拭いただけでは完全に消えない場合があります。
さらに、誤った方法で落とそうとすると革の保護膜や染色層を傷め、変色や質感の変化を引き起こす危険があります。除光液や強い溶剤を使って擦ると、汚れだけでなく本来の色や艶まで失われてしまうことも少なくありません。
このような性質を理解し、素材を傷めずにインクを取り除くためには、正しい知識と専用のケア用品が欠かせません。次の章では、安全に除去するために必要な道具についてご紹介します。

必要な道具
車のレザーシートに付いたボールペン跡を安全に除去するためには、素材を傷めずにインクだけを取り除ける道具を揃えることが重要です。特に専用のレザーリムーバーは、擦らずに汚れを浮かせられるため作業効率が大きく向上します。今回は、必須アイテムと補助的にあると便利なアイテムを分けてご紹介します。それぞれの特徴と役割を理解し、効率的に活用しましょう。
道具一覧
- ボールペン跡 除去剤
 - レザークリーナー(必要に応じて)
 - レザーコーティング(必要に応じて)
 - その他
 

ボールペン跡除去剤
車のレザーシートに付いたボールペン跡を安全に取り除くためには、専用のリムーバーを使用することが重要です。arinomamaで取り扱うボールペン跡除去剤は、植物や藻類由来の成分で作られており、溶剤を含まないため、革の保護膜や染色層を傷めることなく、素材本来の質感を保ちながらインクや染料を浮かせて除去できます。
現代のレザーシートには、製造時にポリウレタン(PU)トップコートが施されていますが、溶剤ベースの除去剤を使用すると、このトップコートを傷めるだけでなく、革の柔軟性を保つために必要な油分まで奪ってしまう恐れがあります。本製品はそうしたリスクを回避しながら、安全かつ効果的に汚れを落とせる設計です。
また、スエードやヌバック、アニリン革など吸水性の高い素材には使用できませんが、それ以外の一般的な本革や合成皮革であれば、安心してお使いいただけます。
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レザークリーナー(必要に応じて)
車のレザーシートはおよそpH5〜6の弱酸性に保たれていますが、一般的なレザークリーナーはアルカリ性のものが多く、汚れは落とせてもpHバランスを崩してしまいます。このバランスが崩れると、革の柔軟性を保つために必要な油分が失われたり、トップコートや染色層が傷み、長期的には硬化やひび割れの原因となります。
arinomamaで取り扱うレザークリーナーは、レザーと同等のpHに設定されており、素材本来の質感や柔らかさを保ちながら汚れを安全に除去できます。さらに、石けんや溶剤を使わない処方で、拭きムラや残留物が出にくく、初心者でも扱いやすいのが特長です。車内はもちろん、家具やバッグなど幅広いレザー製品にもお使いいただけます。
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レザーコーティング(必要に応じて)
車のレザーシートをインクや摩擦によるダメージから守るためには、仕上げに専用のコーティング剤を使うことが効果的です。
Dye & Friction Blocker for Leather & Vinylは、ジーンズの染料移りやベルトの摩擦などによる色移り・擦れをしっかり防ぐ革・合成皮革対応のレザーコーティング剤です。
この製品の特長は、ハイブリッドポリマーによって染料をはじき、摩擦によるダメージを軽減しながら、革本来の柔らかさや通気性をそのまま保てること。しかも、PFOAなどの有害化学物質を含まず、光沢やニオイも付与しない設計なので、仕上がりが自然で快適です。淡色のレザーには色移りが非常に目立ちやすいため、ライトカラーの車内シートや家具にも特におすすめです。
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その他
✔︎ 綿棒
汚れ部分にピンポイントでリムーバーを塗布するためにご用意ください。
✔︎  マイクロファイバークロス
柔らかく吸水性が高く、拭き取り時に革を擦らずにインクを吸着できます。

Caution
レザーを傷めずに落とすための注意点
レザーを傷めずに落とすための注意点
ボールペン跡を落とす際は、革の保護膜や質感を守ることを最優先にしてください。以下の2つは必ず守って作業しましょう。
✔︎ 擦らずに浮かせて除去する
強く擦ったり、研磨剤入りのクリーナーを使用すると、レザー表面が削れて耐久性が低下するだけでなく、最悪の場合は色落ちの原因にもなります。専用リムーバーを使い、クロスや綿棒で優しく汚れを浮かせ、押さえるようにして拭き取ってください。
✔︎ 目立たない場所でパッチテストを行う
レザーには種類や仕上げの違いがあり、反応もさまざまです。必ず座面裏など目立たない場所でテストを行い、色落ちや質感変化がないことを確認してから本作業に移ってください。特にアニリンレザーなど吸水性が高い革は、水分でシミになることがあるため使用を控えましょう。
Step for removing ink damage
ボールペン跡を除去するための手順
1.除去剤を塗布
ボールペン跡が付いてしまったら、放置すると染料が定着し除去が難しくなるためできるだけ早く対処します。除去剤を使用する前にレザーを濡らしたり、他のクリーナーを使わないでください。
目立たない箇所でパッチテストを実施してください。綿棒やマイクロファイバークロスの角にボールペン跡除去剤を染み込ませ、汚れ部分だけに優しく塗布します。このとき、外側から内側へ向かって広げないようにしながら置くように塗ります。


2. ボールペン跡を浮かす
塗布後は30分以上(古いシミは数時間)放置します。植物・藻類由来の成分で溶剤を含まないため、放置してもレザーを傷めにくいのが特徴です。
綿棒で優しくボールペン跡を擦ることで、画像のように徐々に汚れが浮いてきます。
3. 浮かせた汚れを拭き取る
インクが浮き上がってきたら、きれいな綿棒で転がすようにして吸着させて、綺麗なマイクロファイバークロスで優しく拭き取ります。
強く擦るとトップコートを傷める恐れがあるので避けてください。
必要に応じて上記工程を繰り返します。


4. 最終仕上げ
ボールペン跡の除去後はレザークリーナー(Rapid Leather & Vinyl Cleaner)で表面を整え、最後にレザーコーティング(Dye & Friction Blocker)を塗布することで、日常の擦れや色移りを防ぐことができます。
必要に応じて上記工程を繰り返します。
よくあるご質問
Conclusion
まとめ
車のレザーシートに付いたボールペン跡は、通常のレザークリーナーでは落とせませんが、専用の除去剤を使えば簡単かつ安全に落とせます。中でも、ドイツのレザーメンテナンスブランド geist.(ガイスト)のボールペン跡除去剤は、溶剤を使わず革の質感や耐久性を保ちながらインクを浮かせて除去できるため、安心して使用できます。仕上げにレザークリーナーで整え、コーティング剤で保護すれば、再発防止にもつながります。汚れが付いたらできるだけ早く、正しい手順で対応しましょう。
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