車のダッシュボードの傷消し・両面テープ跡・ベタつきを綺麗にする方法
Introduction
ダッシュボードの両面テープ跡、
糊残りを綺麗に除去する方法
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車のダッシュボードは紫外線や熱の影響を受けやすく、夏場の直射日光下では表面温度が70℃近くに達することもあります。この高温環境では、スマホホルダーや芳香剤の固定に使われる両面テープの粘着剤が酸化・硬化し、素材にこびりついてしまうことがあります。
粘着剤の主成分であるアクリル樹脂やゴム系ポリマーは、紫外線と熱により酸化重合反応を起こし、時間の経過とともに柔軟性を失って固化します。そのまま放置すると、粘着成分がダッシュボードの微細なシボ(凹凸)に浸透し、変色や素材の劣化を引き起こす恐れがあります。
そこでこの記事では、プロの現場でも実際に使われている安全かつ効果的な両面テープ跡の除去手順と、擦り傷を目立たなくするケア方法を科学的な視点から解説します。実際の作業手順を写真付きでわかりやすく紹介していますので、是非ご参考にしてください。
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Table of contents
目次
- ダッシュボードのテープ跡・擦り傷の原因と対策
- クリーニングに必要な道具
- 掃除の前に知っておきたい注意点
- 両面テープ跡・ベタつきの除去方法
- 小傷のクリーニング方法
- よくある質問(Q&A)
- まとめ
Introduction
ダッシュボードのテープ跡・擦り傷の原因と対策
はじめに
ダッシュボードに残る両面テープ跡や糊跡は、見た目を損なうだけでなく、放置すると素材そのものの劣化を早める原因にもなります。特に粘着剤の成分は紫外線や熱によって酸化・硬化し、時間が経つほどに樹脂表面へ強固に固着していきます。
長期間放置されたケースでは、もはやDIYでの除去が難しく、専門業者によるリペアが必要になることも少なくありません。
さらに、売却時にはマイナス査定の対象になることもあるため、早めのケアが大切です。
一方で、軽度な擦り傷の多くは実際には傷ではなく、樹脂表面のシボ(凹凸)に入り込んだ汚れや付着物が原因であることもあります。水拭きで一時的に目立たなくなっても、乾くと再び浮き上がってくることがあります。こうした場合は、専用クリーナーで丁寧に汚れを除去し、そのうえでダッシュボード用の保護コーティングを施すことで、見た目を整えつつ再発を防ぐことができます。
次のセクションでは、除去に必要な道具と効果的な使い方を詳しく解説していきましょう。

クリーニングに必要な道具
ダッシュボードを綺麗に仕上げるためには、目的に合った専用のケミカルと道具を使うことが重要です。とくに内装のテープ跡やベタつきは、強い溶剤を使うと素材を傷めるおそれがあるため、適切な製品を選ぶことが仕上がりを左右します。
最も大切なのは、用途別にケミカルを使い分け、清潔なマイクロファイバークロスを複数枚用意することです。以下では、プロの現場でも使用されているおすすめの道具を紹介します。どれも一般的なカー用品店やオンラインショップで手軽に入手可能です。
道具一覧
- インテリアクリーナー
- ダッシュボード専用コーティング
- 脱脂剤(必要に応じて)
- その他

インテリアクリーナー
ダッシュボードの両面テープ跡やベタつき、擦り傷のような汚れを落とすには、素材を傷めないアルカリ性クリーナーを使うのがポイントです。
おすすめは、イギリス・GTECHNIQ社の I2 Tri-Clean(トライクリーン)。
除菌・消臭・洗浄を1本でこなす多機能クリーナーで、プロの現場でも定番の内装ケミカルです。
Tri-Cleanはダッシュボードや内張りなどの樹脂パーツに安心して使用可能。粘着跡やベタつきの原因となる油性汚れを、「溶かす・分解する・包み込む」化学反応で除去します。特殊な洗浄成分が粘着剤や可塑剤を分解し、界面活性剤がそれを包み込むことで、クロスで拭くだけで素材を傷めず、新車のようなサラサラ感を取り戻します。
日常の掃除から糊跡やベタつき除去まで幅広く使える万能クリーナーです。
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ダッシュボード専用コーティング
クリーニング後のダッシュボードを美しく保つには、紫外線や摩擦から素材を守る保護コーティングが欠かせません。おすすめは、イギリス・GTECHNIQ社の C6 Matte Dash(マットダッシュ)。
ダッシュボードやプラスチックなどの内装パーツに使用でき、自然な艶感と高い保護性能を両立します。
C6を塗布することで、表面に耐摩耗性と紫外線カット効果を付与し、色褪せや劣化を防止。さらに、Biocote®抗菌技術によりバクテリアを99.9%除去し、衛生的な車内環境を保ちます。日常的なホコリ付着や静電気も軽減でき、ダッシュボードのベタつき予防にも効果的。
Tri-Cleanでの洗浄後に使用することで、長期間にわたり新車のような美しい状態をキープできます。
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脱脂剤(必要に応じて)
両面テープ跡、ベタつきがどうしても落ちない場合に使用するのが、イギリス・GTECHNIQ社の PW Panel Wipe(パネルワイプ)。
Panel Wipeはエタノールを主成分(約70%)とし、グリコールエーテル系溶剤を配合。この組み合わせにより揮発が穏やかで、粘着剤や油性汚れ、ベタつきを一時的に柔らかくして浮かせる作用があります。
そのため、アルカリ性クリーナー(Tri-Clean)で落ちない頑固なテープ跡にも効果を発揮します。無水エタノールよりも粘着成分への浸透力が高く、軟化・分散させる力に優れる一方、脱脂力が強いため、使用の際は必ずパッチテストを行い、炎天下や高温の樹脂面では使用を避けてください。
Tri-Cleanで落としきれない場合の最終手段として活躍します。
※重度なダッシュボードのベタつきは専門業者によるリペアが必要になります。
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その他
✔ ニトリルグローブ
アルカリ性クリーナーや脱脂剤などのケミカルを扱う際は、必ず手袋を着用しましょう。ニトリルグローブは耐薬品性が高く、肌荒れを防ぐだけでなく、滑りにくいため細かい作業にも最適です。
✔ マイクロファイバークロス
安価なもので構いませんが、2枚以上を用意するのがおすすめです。1枚は洗浄用、もう1枚は仕上げ拭き用として使い分けましょう。
✔ クリーニングパッド(傷落とし用)
毛足が短く細いナイロン繊維のパッドは、ダッシュボード表面の凹凸(シボ)に入り込んだ汚れや薄い傷にしっかりアプローチできます。マイクロファイバークロスでは届きにくい部分も“ディープクリーニング”が可能で、乾くと再び浮き出てしまう汚れも効果的に除去できます。

Caution
掃除の前に知っておきたい注意点
掃除の前に知っておきたい注意点
フロントガラスの曇り対策としてクリーニングや曇り止めを行う際には、以下の点に注意しましょう。
✔︎ 無理に擦らない
ダッシュボードは見た目以上にデリケートな素材です。頑固な両面テープ跡であっても、カッターや金属製スクレーパーの使用は避けましょう。表面のシボ(凹凸)を傷つける原因となり、かえって目立ってしまうことがあります。クリーナーをしっかり浸透させて、柔らかくしてから優しく拭き取るのがポイントです。
✔︎ クリーナーはパッチテストを忘れずに
ダッシュボードの劣化具合によっては、クリーナーが素材に影響を与える場合があります。使用前に目立たない部分でパッチテストを行い、変色やムラが出ないか確認してから全体に使用しましょう。また、炎天下ではクリーナーが急速に反応して跡が残ることがあるため、必ず日陰または室内で作業してください。
How to remove stickiness
両面テープ跡・ベタつきの除去方法
1.インテリアクリーナーをテープ跡に馴染ませる
まずは、アルカリ性のインテリアクリーナーをクロスにスプレーし、両面テープ跡や糊残りの部分に優しく馴染ませます。ダッシュボードへ直接スプレーして放置するとムラの原因になるため、必ずクロスに吹きかけてから使用しましょう。
粘着成分をいきなり擦り取ろうとせず、1〜2分ほど置いてじっくり浸透させるのがポイントです。この工程で粘着剤が柔らかくなり、後の除去がスムーズに行えます。


2. 柔らかくなったテープ跡を擦って剥がす
粘着剤が柔らかくなったら、マイクロファイバークロスや指先で少しずつ擦りながら剥がします。強い力を加える代わりに、「拭く方向を変える」「数回に分けて軽く擦る」ことを意識しましょう。剥がしにくい場合は、再度クリーナーを馴染ませて上記の工程を繰り返します。
※カッターや金属製スクレーパーは傷の原因になるため使用しないようにしましょう。
3. 落ちにくい場合は脱脂剤を活用する
クリーナーだけで落ちきらない頑固な糊跡には、GTECHNIQ Panel Wipe(パネルワイプ)を使用します。Panel Wipeはエタノールとグリコールエーテルを組み合わせた脱脂剤で、粘着成分を軟化・分散させて浮かせる作用があります。
クロスに少量スプレーし、同じように優しく馴染ませながら少しずつ除去しましょう。ただし、ダッシュボードに直接かけるのは避けてください。
また、レザー素材には使用を控えてください。

How to remove small scraches
小傷のクリーニング方法
1.インテリアクリーナーをスプレー
アルカリ性のインテリアクリーナーをクロスまたはクリーニングパッドにスプレーします。フロントガラスやコンソールに液剤が飛び散らないよう、直接スプレーは避けるのがポイントです。
ダッシュボードだけでなく、靴が擦れて汚れやすいステップの樹脂部分も同じ手順でケアが可能です。軽い擦り傷であれば、汚れを除去するだけでも目立ちにくくなります。


2. クリーニングパッドでブラッシング
ダッシュボードの凹凸(シボ)に入り込んだ汚れを掻き出すイメージで、縦・横方向にブラッシングします。細いナイロン繊維のパッドがシボの奥まで届き、浅い傷の原因や付着物を効果的に除去できます。
作業後は乾いたマイクロファイバークロスで拭き取り、仕上がりを確認しましょう。
汚れが残っている場合は、クリーナーを再度なじませて同じ工程を繰り返します。
3. ダッシュボードコーティングを施工する
クリーニング後は、GTECHNIQ C6 Matte Dash(マットダッシュ)などのダッシュボード専用コーティングを施工します。自然な艶を与えつつ、小傷を目立ちにくくし、紫外線や摩擦から素材を保護します。
仕上げにコーティングを塗布することで、触り心地がサラサラになり、再汚染防止効果も持続。
気になったタイミングで定期的に「洗浄+コーティング」を行うと、美観を長く維持できます。
より黒々とした仕上がりにしたい方は以下の製品がおすすめです。
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FAQ
よくあるご質問
Conclusion
まとめ
ダッシュボードは、車内の印象を大きく左右するパーツであり、紫外線や熱の影響を最も受けやすい場所です。両面テープ跡や糊残り、軽い擦り傷を放置すると、見た目の劣化だけでなく、素材自体の変色や硬化を招くことがあります。
本記事で紹介したように、まずはアルカリ性のインテリアクリーナーで粘着成分や汚れをしっかり分解し、落ちにくい場合は脱脂剤をクロスに含ませて少しずつ除去するのがポイントです。その後、ダッシュボード専用コーティングで表面を保護すれば、紫外線・摩擦・静電気による再劣化を防ぎ、美しい質感を長く維持できます。
正しい手順で丁寧にケアを行うことで、車内全体の清潔感と高級感が大きく向上します。ぜひ今回の手順を参考に、日常メンテナンスに取り入れてみてください。
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