車の鳥フンの落とし方|
シミの原因と対策・おすすめクリーナーを紹介
Introduction
車のボディを傷める「鳥フン汚れ」
正しい落とし方と対策を解説
いつも「海外カーケア専門店 arinomama(ありのまま)」のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
駐車中の車にいつの間にか落とされている「鳥フン」。見た目が悪いだけでなく、放置すると塗装面を傷め、シミや跡が残る深刻なダメージを引き起こします。特に真夏の日差しでボディ表面温度が上がると、鳥フンが固着して取りにくくなり、塗装表面に跡が残るケースも少なくありません。
気づかないうちに乾燥や熱で変質し、クリア層まで影響が及ぶこともあるため、早めの対応が欠かせません。
本記事では、鳥フンの正しい落とし方やおすすめクリーナー、放置によるリスク、跡が残った場合の対処法、そして予防策までをプロ目線でわかりやすく解説します。実際の作業手順や応急処置方法も画像付きで紹介しますので、初めての方でも安心して対応できます。
愛車を長く美しく保つために、ぜひ参考にしてください。
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Table of contents
目次
- 鳥フンの放置リスク
 - 鳥フンを安全に落とすために必要な道具
 - 掃除の前に知っておきたい注意点
 - 鳥フンの落とし方とシミの対処法
 - 鳥フンを防ぐための予防策と駐車ポイント
 - よくある質問(Q&A)
 - まとめ
 
Introduction
鳥フンの放置リスク
はじめに
鳥フンは、付着直後は弱酸性〜中性(例:ハト糞 pH 約5)を示し、放置や乾燥、微生物分解の進行でアルカリ性(pH 8 前後)へ変化することが確認されています。つまり、時間の経過で化学的性質が変わる不安定な汚れです。
しかし、実際に塗装を傷める主な原因はこの化学的変化ではありません。イギリスの大手セラミックコーティングメーカー「GTECHNIQ(ジーテクニック)」の研究によると、塗装ダメージの本質は酸やアルカリによる腐食ではなく、熱膨張の差による物理的変形です。
炎天下ではボディ表面温度が60〜80℃に達し、塗装は柔らかく膨張します。一方で、鳥フンが付着している部分は白い尿酸結晶が断熱層となり、温度が上がりにくく、周囲との間に大きな温度差が生じます。この温度差によって塗膜の膨張と収縮に差が生まれ、応力がかかることで鳥フンの輪郭に沿ったシミや跡が残ります。
また、黒や紺などの濃色車は熱を吸収しやすく、ダメージが進行しやすい傾向があります。
コーティング施工車でも、長時間放置すれば被膜ごと変形する可能性があるため、早期発見と除去が何より重要です。

鳥フンを安全に落とすために必要な道具
鳥フンは見た目以上に塗装へ悪影響を与えるため、できるだけ早く正しい道具を使って落とすことが大切です。基本的には洗車で落とすのが最も安全ですが、外出先などですぐに洗えない場合もあります。そのようなときに備えて、状況に応じて使い分けられる道具を常備しておくことがポイントです。
今回のコラムでは、洗車ができない場合の適切な対処方法をご紹介します。
道具一覧
- 水なし洗車剤
 - 虫取りクリーナー(固着した場合)
 - 熱湯 or ヒートガン(シミになった場合)
 - その他
 

水なし洗車剤
洗車ができない環境や外出先での応急処置には、水なし洗車剤が便利です。スプレーして拭き取るだけで汚れを包み込み、塗装を傷めずに安全に除去できます。
おすすめは、アメリカの元祖水なし洗車ブランドOptimum(オプティマム)。Amazonではレビュー数8,500件以上、評価★4.7という高い人気を誇ります。
濃縮タイプのため水で薄めて使用でき、1本で車両全体を約15台洗車できる高いコストパフォーマンスも魅力です。
さらに、汚れの粒子をカプセル化して包み込む独自技術を採用しており、鳥フンの除去だけでなく、通常の洗車、ガラスクリーナー、内装の汚れ落としなど1本でマルチに活躍します。
希釈した水なし洗車剤を車内に常備しておくと、いざという時に非常に重宝します。
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虫取りクリーナー(固着した場合)
鳥フンが乾いてしまい、水なし洗車剤では落としにくい場合は、虫取りクリーナーを使用するのがおすすめです。
アルカリ性の成分が鳥フンを分解し、塗装を極力傷めることなくしっかりと除去します。虫取りクリーナーは、名前の通り虫汚れの固着除去にも使えるため、1本常備しておくと非常に便利です。特に長時間放置された汚れや夏場の高温で焼き付いた鳥フンにも効果的です。
使用後は、残留成分がボディに残らないように水で洗い流すことが大切です。
外出先など水が使えない状況では、仕上げに水なし洗車剤を併用して余剰成分を拭き取ると安全です。
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熱湯(シミになった場合)
熱湯は、鳥フンの除去が遅れて塗装表面のクリア層にシミが残ってしまった際に使用します。
軽度のシミであれば、80℃程度の熱湯をかけて再度熱を加えることでクリア層が元の状態に戻る場合があります。
また、上級者向けの補修方法ですがヒートガンでも代用ができます。ヒートガンで約70〜80℃前後の熱を全体的に均一にあてるのが理想です。熱によって固着した歪みが緩和され、シミが目立たなくなることがあります。
ただし、ヒートガンを一点に集中して当てると塗装が一瞬で焦げる危険があります。あくまでコーティング専門店などで実践されるですが、ヒートガンの取り扱いに慣れた方のみ実践してください。プレスライン部分や長期間放置されたシミは、再加熱しても改善しない場合があります。
※ 冬場に急激な温度差を与えると熱応力でガラス割れが発生するためご注意ください。
その他
✔ マイクロファイバークロス
新品である必要はありませんが、柔らかいマイクロファイバークロスを用意しましょう。鳥フン除去に使用したクロスは再利用が難しいため、使い捨てを前提とするのがおすすめです。応急処置の際は、ティッシュペーパーやウェットティッシュでも代用可能です。
✔ ニトリル手袋
鳥フンには病原体や有害成分が含まれており、素手で触れるのは衛生的に好ましくありません。できる限りニトリルグローブを着用し、用意ができない場合はクロスを多めに使用して、絶対に肌に触れないようにしましょう。作業後は必ず手を洗い、除菌を行うと安心です。

Caution
掃除の前に知っておきたい注意点
掃除前に知っておきたい注意点
フロントガラスの曇り対策としてクリーニングや曇り止めを行う際には、以下の点に注意しましょう。
✔︎ なるべく早く対処する
鳥フンは時間が経つほど乾燥が進み、塗装面に固着します。特に夏場はボディ表面温度が高いため、短時間でシミになることもあります。気づいたらできるだけ早く対処しましょう。
✔︎ 強く擦らない
乾燥した鳥フンを強く擦ると、塗装に傷が入る恐れがあります。水なし洗車剤や虫取りクリーナーを使い、十分にふやかしてからやさしく拭き取るのがポイントです。力任せに擦らず、クロスの面を変えながら少しずつ除去しましょう。
✔︎ 自分で対処できなければ専門店へ
車種や塗装状態によっては、同じ手順でも結果が異なることがあります。本記事では再現性の高い方法をご紹介していますが、改善が難しい場合は無理をせず専門店に相談しましょう。下地処理から丁寧に行えるコーティング専門店での対応が最も安心です。
▶︎ arinomama Professional(全国施工店一覧)
How to remove bird drops
鳥フンの落とし方とシミの対処法
1. 水なし洗車剤を用意する
500mlの空ボトルに水を470ml入れ、水なし洗車剤を30ml加えてよく振ります。濃いとムラになりやすく、薄いと洗浄効果不足になるため極力正確に希釈しましょう。
オプティマムの水なし洗車剤は、車両の外装、内装全体に使用ができるため、希釈したものを車内に常備しておくと万が一に際に重宝します。


2. 鳥フンにたっぷりとスプレーする
乾いた状態で擦ると、塗装に細かい傷が入る恐れがあります。そのため、まずは水なし洗車剤をたっぷりスプレーしてしっかりとふやかすのが基本です。汚れを浮かせることで、拭き取り時の摩擦を最小限に抑えることができます。
あまりに固着していて効果が低いと感じた場合は、虫取りクリーナーを使用します。虫取りクリーナーはアルカリ成分で鳥フンを分解できるため、長時間経過した頑固な汚れにも効果的です。
虫取りクリーナーを使用した場合は、しっかりとたくさんの水で洗い流しましょう。
3. 優しくクロスで拭き取る
しっかりとふやけたことを確認したら、柔らかいマイクロファイバークロスで優しく拭き取ります。乾いた状態で擦ると細かな傷の原因になるため、力を入れず、軽くなでるように拭くのがポイントです。汚れが残る場合は無理に擦らず、再度スプレーしてふやかしてからもう一度拭き取るようにしましょう。
マイクロファイバークロスがない場合は、応急処置としてウェットティッシュや柔らかいティッシュでも代用可能です。


4. クリア層にシミが残った場合は熱で修復
鳥フンを落とした後、塗装表面にうっすらとシミが残る場合があります。このときは、塗装本来の形状に戻すために熱を加えることで改善することがあります。
クロスを用意できる方は、シミの上にクロスを置いてから、80℃程度のお湯を様子を見ながら繰り返しかけます。
ヒートガンを使う場合は、20cmほど離して2秒あてては離すを繰り返し、少しずつ温めましょう。一点に集中して当てると、一瞬で塗装が焦げる恐れがあるため注意が必要です。
FAQ
よくあるご質問
Conclusion
まとめ
鳥フンは、放置すると熱膨張の差によって塗装が変形し、シミが残る原因になります。黒や赤などの濃色車は熱を吸収しやすく、被害が出やすいため早めの除去が大切です。
また、鳥は紫外線まで見える視覚を持つため、色やコントラストの違いで車を認識していると考えられます。電線や木の下など、鳥が留まりやすい場所を避けて駐車するだけでも被害を大幅に減らせます。
日常的に水なし洗車剤や虫取りクリーナーで早めの除去を心がけ、コーティングで塗装を保護しておくことが、愛車を長く美しく保つ最も確実な方法です。
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