車のホイールコーティングを失敗なく自分で行う方法
車のホイールのコーティングを失敗なく自分で行う方法
Introduction
ホイールコーティングで
新車のような輝きを
いつもarinomamaのブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。今回は、ホイールコーティングを自分で行う際に、失敗せずに進めるためのポイントを詳しく解説します。初心者の方でもわかりやすいように、硬化系コーティング剤とスプレータイプの2つの施工方法を詳しくご紹介します。
公式LINEでカーケアに関するお悩み相談を無料にて承っております。当ショップをご利用いただいたことがないお客様でも大歓迎です。是非、お気軽にお問合せください。▶︎公式LINEはこちら
Table of contents
目次
- 本記事の解説について
- 必要な道具
- ホイールコーティングに適した環境
- ホイールコーティングのための事前準備
- 硬化系コーティング剤を使ったホイールコーティングの方法
- スプレータイプの簡易コーティングの方法
- 各コーティング剤のメリットとデメリット
- コーティング後のメンテナンス方法
- よくある質問とトラブルシューティング
- まとめ
Introduction
本記事の解説について
はじめに
車のホイールは道路上の砂利や汚れ、ブレーキダストなどから常に攻撃を受けています。美しい外観を保つためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠です。特にホイールは、車全体の印象を左右する重要なパーツでもあり、適切にコーティングをすることで、長期間にわたって美しさを保ち、汚れがつきにくい状態をつくることができます。
必要な道具
コーティング作業を始める前に、まずは必要な道具を揃えましょう。これらを準備することで、スムーズに作業を進め、失敗を防ぐことができます。
※以下におすすめのアイテムをご紹介しますが、カー用品店で入手できる製品でも問題ありません。
道具一覧
- ホイールクリーナー
- 脱脂剤
- ウォータースポットリムーバー
- 鉄粉除去剤
- ホイールコーティング
アルカリ性クリーナー
アルカリ性のホイールクリーナーは、pH値が7以上で特に油脂やグリースを乳化して洗い流す能力に優れています。車のホイールやタイヤに付着した頑固な汚れやブレーキダストを効果的に除去するために設計されています。その特徴としては、強力な洗浄力によって頑固な汚れを分解し、ホイールの表面を徹底的にクリーニングするだけでなく、アルミホイールやスチールホイール、クロームホイールなどのさまざまな素材に対応しています。スプレーしてしばらく待った後にブラシやスポンジで擦り洗いし、水で流すだけという簡単な手順で使用でき、定期的に使用することでホイールの表面を清潔に保ち劣化を防ぐことができる優れものです。しかしその一方で、強力な成分を含み、使用時にはホイールの素材やコーティングに影響を与える可能性があるため、必ず製品の説明に従い適切な使用方法を守ることが重要です。アルカリ性のホイールクリーナーは、汚れ落ちが良いため、ホイールコーティング前の下準備に最適です。
中性クリーナー
中性ホイールクリーナーは、pH7の洗浄剤で、ホイールやタイヤの汚れを優しく取り除きます。アルカリ性や酸性ではないため、デリケートな素材にも安心して使用でき、特に高級車や繊細なコーティングを傷める心配がありません。軽度から中程度の汚れ、例えばブレーキダストや軽い油汚れにも効果的で、スプレー後にブラシやスポンジで軽く擦って水で流すだけで簡単に洗浄が完了します。また、環境や人体にも優しいため、家庭での定期的なホイールメンテナンスに適したアイテムです。ただし、頑固な汚れにはアルカリ性クリーナーの使用が推奨されることもあるため、用途に応じた選択が重要です。中性ホイールクリーナーは、ホイールコーティング後の日々のメンテナンスで使用するのがおすすめです。
脱脂剤
コーティングの定着を阻害する要因となる油分を除去するために使用します。脱脂剤はボディーコーティングやワックスを塗る前にも役立ちますので、お持ちでない方は1本あると重宝します。脱脂剤は成分が強過ぎると素材にダメージを与えてしまい、弱過ぎると油分の除去が不十分になってしまうため程良い強さの脱脂剤を用意しましょう。おすすめは、コーティング剤と同じカーボンコレクティブ社の脱脂クリーナーです。この製品は、塗装面を傷つけることなく、しっかりと油分を除去し、コーティングの密着性を高めます。
ウォータースポットリムーバー
ウォータースポットは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が付着して発生します。ホイールクリーナーは泥や油分などの有機汚れには効果的ですが、無機質のミネラル汚れを除去するのは難しい場合があります。そのため、ウォータースポットの除去には専用のウォータースポットリムーバーを使用することをおすすめします。ただし、デリケートな素材のホイールには酸性のウォータースポットリムーバーが使用できない場合があるため、使用前に目立たない箇所でパッチテストを行うことが重要です。GTECHNIQ社のウォータースポットリムーバーは、コーティングとの相性を考慮して開発されており、コーティング前の下地処理だけでなく、コーティング施工後の日常的なメンテナンスにも適しています。この製品はホイールだけでなく、ボディのミネラル汚れの除去にも対応しているため、1本持っておくと非常に便利です。
鉄粉除去剤
ホイールクリーナーだけでも綺麗に仕上がるケースもありますが、長年のブレーキダストが固着してしまった場合は、別途専用の鉄粉除去剤を使用する必要があります。一般的には、国産車はダストの発生が少ないため、ホイールクリーナーだけでも十分に除去ができます。逆に長年ホイールのクリーニングがされていないホイールの場合は、鉄粉除去剤も用意して頂いた方が良いかもしれません。一見すると鉄粉除去剤は反応すると紫色に変化し、初心者の方には取り扱いが難しく感じるかもしれませんが、使用方法を守っていただければ失敗なく誰でも簡単にご使用いただけます。コーティング前の下地処理だけでなく、コーティング施工後の日々のメンテナンスにも使用ができるため、1本常備しておくと重宝します。
※鉄粉除去には、鉄粉除去剤ケミカルと鉄粉除去用の粘土クリーナーやミットタイプのものがありますが、DIYで使用する際は鉄粉除去剤の使用を推奨しています。鉄粉除去用の粘土クリーナーは、ノーコンパウンドタイプでも使用すると必ず傷が発生するため、これらの粘土クリーナーは、プロ専門店が傷が発生してもその後の工程で研磨をして傷を除去することを前提に使用する製品になります。
その他
✔︎ 手袋
カーケミカルは皮膚に付着すると肌荒れを引き起こす可能性があるため、保護手袋を着用しましょう。
✔︎ マイクロファイバークロス
高価なものを用意する必要はありませんので、安価なものでも多めにクロスを使用するようにしましょう。
Caution
ホイールコーティングに適した環境
ホイールコーティングを行う前に適切な環境を整えることが成功の鍵です。以下の2つのポイントに気を付けてください。
✔︎ 作業環境
直射日光が当たらず、風が強くない環境が理想的です。風が強いと、ホコリやゴミがコーティング時に絡んでしまいます。それによって、傷の原因、場合によっては仕上がりにも影響が出てきます。
✔︎ 適切な気温と湿度
硬化系コーティング剤は気温の影響を受けやすいため、施工には15~25℃程度の気温が最適です。また、湿度もコーティングの硬化スピードに大きな影響を与えます。特に、気温が高く湿度も高い場合は、硬化が通常よりも早く進むため、ムラになりやすくなります。そのため、コーティングに慣れていない方は、できるだけ涼しく湿度が低い環境で施工することをおすすめします。
Advance preparation
ホイールコーティングの事前準備
1. タイヤの洗浄
アルカリ性(もしくは中性)クリーナーとブラシもしくはスポンジを使ってタイヤを洗浄、一度洗い流します。(アルカリ性の洗剤が長時間にわたりホイール等へ滞留するとシミの原因にもなりますので、こまめに洗い流しながら作業をしてください。)
2. ホイールのブレーキダスト除去
ホイールには、道路及びブレーキダストから発生する鉄粉が大量に付着しています。鉄粉は放置してしまうと固着やサビの原因にもなりますので、定期的に除去することを推奨しています。 スプレータイプの鉄粉除去剤であれば、吹きかけて洗い流すだけで鉄粉が軽減できるので、特にDIYで洗車をされる方にはおすすめの製品です。鉄粉除去の手順ですが、一度水でしっかりと洗い流したホイールの表面及びリムの中に満遍なくスプレーをします。少し時間をおくと、吹きかけた除去剤が鉄粉と反応をして紫色に変化します。 少し時間をおいてから水で綺麗に流せばある程度の鉄粉を除去することができます。(あまりにも鉄粉が多い場合には、数回に分けて作業を行い、また鉄粉除去剤を吹きかけてからスポンジやブラシ等で対象箇所を擦ることで、除去能力が高まります。)※鉄粉除去剤は乾きやすいので、完全に乾かないよう注意しながら作業を進めてください。
3. ホイールの洗浄
鉄粉除去が完了したら、次にホイールの洗浄を行います。この作業には、スプレータイプのアルカリ性または中性クリーナーを使用するのがおすすめです。特に汚れがひどい場合は、アルカリ性の洗剤が効果的です。スプレータイプのクリーナーをホイール全体に均一に吹きかけ、専用のスポンジ、ブラシ、またはホイール専用ミットを使って汚れを丁寧に落とします。ホイールの内側や手の届きにくい箇所には、「Hyganスポンジ」などの専用スポンジを用意すると便利です。このスポンジはホイールだけでなく、他の部分にも使用可能なため、幅広い用途で活躍します。気になる方はぜひチェックしてみてください。汚れが十分に落ちていない箇所があれば、同じ手順を繰り返し、しっかりと洗浄を行います。ホイールを隅々まで清潔に保つことで、見た目の美しさだけでなく、その後のコーティング作業の効果も最大化されます。
4. ホイールに付着したミラネル成分除去
特に黒系のホイールは水ジミや通常の洗浄では取れないような汚れが気になる方も少なくはないと思います。そんな時は、水ジミ(ウォータースポット)を取り除くための製品もご用意がありますので、必要に応じて使用することを推奨しています。
ウォータースポット除去のための製品は、酸性タイプで、ホイールの種類や状態によっては逆にシミになってしまったり、変色の原因にもなりかねませんので、使用前に見えにくい場所でパッチテストをしましょう。また、肌にも刺激の強いタイプの製品ですので、必ずニトリルグローブなどを着用してください。当店で販売をしているウォータースポットリムーバー(水ジミ除去剤)は、スプレータイプになっています。
シミが目立つ箇所にスプレーをして、ブラシもしくはスポンジ等でこすりながら除去をします。
スプレーした箇所が乾かないよう注意しながら、洗浄後はなるべくすぐに水をかけて成分をしっかりと洗い流してください。
これらの4つの手順で事前準備は完了です。続いて硬化系コーティングの手順をご紹介します。
How to coating
硬化系コーティング剤を使ったホイールコーティングの方法
ホイール用コーティング剤(硬化系)
硬化系ホイールコーティング剤は、ホイール表面に強固な保護層を形成し、長期間その美観と耐久性を維持するために設計された高性能な製品です。このコーティング剤には、SiO2(二酸化ケイ素)を主成分とする硬化成分が含まれており、外部の過酷な環境からホイールを守る強力なバリアを構築します。その卓越した耐久性により、従来のワックスや一般的なコーティング剤と比較して優れた長寿命を実現し、頻繁な再施工の必要性を大幅に軽減します。さらに、このコーティング剤はブレーキ使用時の高温に耐える特性を持ち、熱による変色や劣化を効果的に防止します。また、優れた撥水性を備えており、ブレーキダストや泥汚れの付着を抑制するため、洗車の手間が大幅に軽減されます。これにより、ホイールは深みのある光沢を維持し、美観が劇的に向上します。紫外線に対する高い保護性能も備えており、長期間にわたって色あせや劣化を防ぎます。硬化系ホイールコーティング剤は、ホイールの見た目を美しく保ちつつ、厳しい環境下での保護を求める方に最適なソリューションです。
1. コーティング施工前の準備
硬化系のコーティング剤は水分に触れると反応し、ムラの原因になったりコーティング剤が持つ本来の性能を発揮できなくなる可能性があります。ホイールの洗浄を終えた後は、タオルやブロワーを使ってしっかりと水気を切ってから作業に移るようにしてください。硬化系コーティング剤の施工前に、ホイール表面に付着しているあらゆる余剰成分を可能な限り除去することで、コーティング剤を適正に施工することができます。脱脂剤(プレップ)と呼ばれる製品を使って、コーティングを塗布する表面を脱脂してから施工に移ってください。
2. コーティング剤の塗布
コーティング剤をスポンジやアプリケーターに適量取り、均等に塗り広げます。一度にホイール全体に塗り込んでしまうと、気温と湿度によっては、すぐに硬化してしまいムラになってしまうため、ホイールを前後にセクション分けをしましょう。
対象箇所を塗り終えたら、硬化する前にコーティング剤の拭き取りを行います。粗拭き用と仕上げ用にマイクロファイバークロスを複数枚用意して、2工程に分けて拭き取りを行うことでコーティング剤の拭きムラ、拭き取り残しを防ぎ綺麗な状態に仕上げることが可能です。
マイクロファイバーがコーティングを吸って、拭き取りにくくなってきたら新しいクロスを使用しましょう。失敗せずにコーティングを施工するポイントは、安価なマイクロファイバーで問題ありませんのでクロスを使い捨てにしながら複数枚使用することです。
形状が複雑なホイールは、拭き取りムラが発生しやすいのでハンディライトなどを用意してムラを確認しながら作業を進めると良いでしょう。
3. 乾燥時間を確保
硬化系コーティング剤は、塗布後に硬化するまでの時間が必要です。製品の説明に従い、通常12時間から24時間程度、水に濡れないようにします。また、硬化時間中は車を走らせないようにしてください。
スプレータイプを使った簡易ホイールコーティングの方法
ホイール用コーティング(スプレータイプ)
スプレータイプのホイールコーティング剤は、手軽にホイールを保護し、その美しさを保つための便利な製品です。洗車後、スプレーして拭き取るだけの簡単な施工方法で、特別な道具も必要ありません。定着時間も短いため、忙しい方でも気軽に使用できます。また、ホイール表面に撥水コーティングを形成し、水や汚れが付着しにくくなるため、洗車が楽になります。ブレーキダストや紫外線からもホイールを守り、長期間にわたり美しい状態を保ちます。さらに、コーティングにより、ホイールに深みのある光沢を与え、見た目を格段にアップさせることができます。
1.スプレーの使用方法
スプレータイプのホイールコーティング剤は多くの製品が、湿式(ホイールが濡れた状態)にて施工を行うことができます。ホイールの洗浄が完了し濡れた状態でスプレータイプのコーティング剤をホイール表面に満遍なくスプレーします。30秒ほど待機してから、シャワーノズルもしくは高圧洗浄にてしっかりと洗い流します。強い水圧でしっかりと洗い流すとムラになりにくくなります。必要に応じて、上記の手順を繰り返し行ってください。硬化系に比べて、スプレータイプのコーティング剤は定着待機時間は特になく、すぐに走行可能です。また、いつでも手軽かつ、頻繁に使える点がメリットです。
各コーティング剤のメリット、デメリット
硬化系、スプレータイプのコーティングの特徴についてそれぞれのメリットとデメリットについて説明します。
✔︎ メリット
硬化系コーティング剤:長期間の保護能力、撥水効果により、日々の洗車時の水分の拭き上げの手間が大幅に軽減します。
簡易コーティング:手軽で短時間で施工することができ、失敗のリスクが低いのが特徴です。
✔︎ デメリット
硬化系コーティング剤:施工の手間と時間、性能が高い分簡易コーティングに比べコーティング剤の初期費用が高くなります。
簡易コーティング:コーティングの持続期間が2〜3ヶ月と硬化系コーティングに比べ、短くなってしまいます。
How to maintain
コーティング後のメンテナンス方法
ホイールコーティングを適切に行った後でも、メンテナンスを怠らないことが、コーティングの効果を長持ちさせるポイントです。コーティング後のホイールを美しく保つためには、以下のようなメンテナンス方法を取り入れることをおすすめします。
定期的な洗車
コーティングが施工されているホイールは、汚れが付きにくくなりますが、完全に防げるわけではありません。ブレーキダストや道路上の汚れが付着するため、2週間に一度程度の定期的な洗車が推奨されます。ホイール専用の中性クリーナーを使用し、汚れを優しく落とすようにしましょう。
水垢やブレーキダストの除去
コーティングが施されたホイールでも、長期間放置すると水垢やブレーキダストが固着してしまうことがあります。上記の洗浄工程にて解説している、ホイールクリーナーやウォータースポットリムーバーを使用して定期的にメンテナンスをすることを推奨しています。放置してしまうと、コーティングが劣化し、ホイール自体がダメージを受ける原因となります。
ホイールの点検
定期的にホイール表面を確認し、コーティングの状態をチェックしましょう。艶感が失われてきた、あるいは水の弾きが悪くなったと感じた場合は、コーティングが落ちてきてしまったか、あるいはコーティング被膜の上に汚れが蓄積し、コーティングの効果が発揮されていない可能性があります。汚れの付着が原因の場合は、コーティング施工前の手順を参考に洗浄をすることでコーティングの撥水性が回復することがあります。
メンテナンスのポイントまとめ
✔︎ 定期的な洗浄を行い、ブレーキダストや汚れを早めに除去する。
✔︎ 水垢や固着した汚れを放置せず、専用のクリーナーで適切に処理する。
✔︎ 大抵の場合は、コーティングが落ちてしまったのではなく、コーティング被膜に汚れが蓄積して撥水性が一時的に損なわれている状態です。鉄粉除去剤やウォータースポットリムーバーでメンテナンスをすることでコーティングの性能を取り戻すことができます。
よくあるご質問
Conclusion
まとめ
ホイールコーティングはプロに頼むこともできますが、自分で行うことでコストを抑え、愛車への愛着をさらに深めることができます。少しの手間と時間をかけて、自分の手でホイールを美しく保ちましょう。今回紹介した方法を参考に、ぜひチャレンジしてみてください。
RECOMMEND ITEM
本記事でご紹介したおすすめの製品